■ゲーム史に残るお下劣キャラは!?
アーケード版『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』をプレイしたことのある人なら、見た目も名前も強烈な「ちちびんたリカ」という中ボスを覚えているのではないでしょうか。
「ちちびんたリカ」とは露出の激しいサンバの衣装を着た女性の中ボスで、ガニ股で左右に移動しながら時々腰を振るという衝撃のアクションを披露。そのときに発する「あ~ん」という声も印象的でした。ちなみに彼女の元ネタは『グラディウスII』に登場する「クラブ」というカニ歩きするだけのボスです。
しかし、ファミコン版『パロディウスだ!』には「ちちびんたリカ」は登場せず、代役として「ミス・ミシタリーナ」というキャラが登場。基本的な動きは「ちちびんたリカ」と同じですが、ミス・ミシタリーナはアメリカ国旗のようなデザインの衣装に縦じまのズボンとハットをかぶった女性。ちちびんたリカが腰を振っていた場面では、首をかしげるアクションを見せる、とても“健全”なキャラクターでした。
オリジナルステージが追加されたり、本来あったステージが削除されていたりと、ファミコン版にはアーケード版と異なる部分もありますが、一番ファンをガッカリさせたのは「ちちびんたリカ」のリストラだったのかもしれません。
とはいえ、当時の任天堂のハードで「ちちびんたリカ」のような露出が激しいお下劣キャラを登場させるのは難しかったのかも。個人的にはミス・ミシタリーナがウインクしたり首をかしげたりする動作もかわいくて、案外気に入っているんですけどね。