■日々の鍛錬こそが恋愛に勝つ近道

 以上があらすじです。エンディングは卒業式にヒロインから告白されることを目指す、というもので高校生活の3年間を楽しむことができます。恋愛シミュレーションゲームだし、早速女の子と仲良くなろう!と思ってもそうはいきません。はじめのうちはメインヒロインでもある藤崎詩織しか攻略対象がいないのですが、下校の際に一緒に帰ろうと声を掛けても「一緒に帰って、友達に噂とかされると、恥ずかしいし……」という何とも辛らつな言葉で断られることでしょう。家、隣なのに。

詩織役の声優・金月真美さんもこのセリフが一番好きなのだとか

 つまり、プレイ直後は一緒に帰ることすらもままならず、デートに誘うことなど遠い遠い話、これでは恋愛シミュレーションにはなりません。

 そこで、このゲームの最大の特徴である自分磨き、ステータスを上げていくことで女の子に興味をもってもらうことが重要となってきます。まずこれが面白い。

 主人公のステータスは「文系」「理系」「芸術」「運動」「雑学」「容姿」「根性」の7つに加え、いわゆる体力値を示す「体調」と、高いと良くないことが起こる「ストレス」の合計9つのパラメータがあります。この数値を高めていくことで、女の子たちに振り向いてもらえるようになっていきます。

 また、このステータスの数値は、新たなヒロインの出現条件にも関係しています。なので、「今回は運動神経バツグンでいこう」とか「今回はがり勉でいこう」などプレイスタイルによって、違う展開が待っているというのも大きな特徴ですね。

文系パロメータを高めることで出会える如月さん

 このステータスを上げないことには、そもそも「ときめきメモリアル」な高校生活を送ることすらできないので、序盤はとにかく自分を磨いていきましょう。

 このステータスアップのための行動なのですが、例えば「文系」の勉強をすると、「文系」のパラメータがアップし、ときおりというかけっこうな確率で「運動」のパラメータが下がっていきます。つまり、すべてをまんべんなくバランスよく上げようと思うと難しいのです。

 しかし、あんまり低いとテストの点数が悪かったり、体育祭で活躍できなかったりといいことはありませんので、とりつくろえる程度にはバランスよく上げたくなってしまい、なかなか能力が上がらないということもしばしば。これは「ときメモ」あるあるなのですが、この何もできない主人公を強くしたい!と思いすぎて、ステータスアップに勤しむあまり、女の子と全然デートしない1年生になりがちです。

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