■2人同時プレイでイメージが一変

「そんな怖かったらやめておけばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、当時持っていたファミコンカセットは『ベースボール』と『デビルワールド』のみ。怖いからといって遊ばないという選択肢は自分にはありませんでした。

 ファミコン世代の方なら分かると思いますが、購入してもらったゲームはトコトン遊び尽くすのが当たり前の時代。少なくても自分の周りでは、ちょっと触っただけで投げ出すような人はいなかったと思います。

 最初は怖かった『デビルワールド』も毎日遊んでいるうちに少しずつ慣れていき、2人同時プレイの面白さを知ったことで夢中に! 『マリオブラザーズ』もそうですが、協力プレイの名を借りた“殺し合い”が『デビルワールド』の新たな魅力を教えてくれました。

『デビルワールド』では、十字架やバイブルを取ると炎を放って敵を攻撃することができます。この炎を2Pプレイヤーに当てると、わずかな間だけ行動不能になるという仕様。これを利用して「いかに相手のミスを誘うか」というイジワルな遊び方が友達との間で大はやりしましたね。

2人同時の対戦プレイこそが新しい遊び方だった!

 こうして『デビルワールド』はお気に入りの一作になったんですが、その後『キングスナイト』(スクウェア)のような強制スクロールのゲームをやるたびに『デビルワールド』のことを思い出すように。どうやら壁に挟まれてミスになる仕様だけは、いつまでたっても苦手意識が消えないようです。

(ふたまん編集部)

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『デビルワールド』懐かしのゲーム画面