■高すぎるクリアへの障害とは?
私のような原作漫画のファンにとっては、けっこう楽しく遊べるゲームだった本作。漫画の設定をうまく活用した「フルートの着ぐるみシステム」を始め、オリジナリティあふれる要素も面白く夢中になってプレイしました。
しかし、比較的スーファミ末期に誕生したゲームにもかかわらず、「ゲームセーブ」や「パスワード」といった中断&再開の機能がなかったのは厳しかった。全4面とはいえ道中のステージ数が相当多いため、まとまった時間がとれないと1日でクリアするのはなかなか難しいボリューム。「せめてセーブ機能があれば……」と涙をのんだプレイヤーはきっと多いはずです。
そんな欠点に目をつぶれば、同作は『ハーメルンのバイオリン弾き』を好きな人にはもちろんオススメ。一風変わったレトロゲームをお探しの方にも一度遊んでみてほしいアクションゲームです。不遇なヒロイン・フルートの「かわいそうだけど愛らしい」部分にハマってしまうかもしれません! あと原作漫画も面白いですよ。
(文・まさまさ)