■必殺技を使い分ける痛快アクション!

 本作は、同じゲームジャンルで雰囲気も似ている『ファイナルファイト』と比較されがちですが、独自要素の部分も見逃せません。たとえば『ファイナルファイト』ではボタン連打で敵を数回殴ると最後のモーションは1種類ですが、本作では十字キーの入力により3種類の必殺技へと発展します。

 十字キー上の必殺技は、アッパーカットとともに衝撃波を放出し、横方向の敵を攻撃。十字キー左or右で出せる必殺技は、つかんだ相手にグルグル腕を回して渾身のパンチをおみまい。「SMASH!」の文字エフェクトが表示され、敵を巻きこんで吹っ飛んでいく様は爽快感バツグン!

必殺技の演出もアメコミチック!

 最後は十字キー下入力で出る必殺技。巴投げで敵を投げ飛ばす地味な技ですが、背後に向かって敵を投げるので、挟まれそうな敵を巻きこむことが可能です。

 それと回数制限はありますがRボタンを押してから攻撃ボタンを押すと、いわゆる「ボム」が使用可能。アーケード版パンチングマシンでもおなじみの「私のパンチを受けてみろ!」のかけ声とともに振り上げた拳を地面に叩きつけ、「100Mt」というすさまじいパワーの攻撃が炸裂します。

 こちとら宇宙から来たヒーローという設定なので、ハチャメチャな技のオンパレードはお約束。ド派手な大技で敵を一掃したときの爽快感に限っては、大ヒット作『ファイナルファイト』にも引けをとらないかもしれません。

 そうは言っても『ソニックブラストマン』に欠点がないワケではありません。主人公の移動速度がやけに遅いうえに、通常攻撃のリーチが短め。加えて敵CPUが絶妙にこちらの攻撃の届かない距離を保とうとするので、ストレスを感じることも……。それに1つのステージが非常に長く、後半になると敵の数とHPが大幅に増えるため、攻略には相当な根気が要求されます。

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