■サッカーゲームの常識をくつがえした傑作
第2位(10.5%)にランクインしたのは、1988年に発売された『キャプテン翼』(テクモ)だ。高橋陽一氏によるサッカー漫画の金字塔であるキャプ翼をモチーフにした作品で、サッカーゲームながらRPGのような「コマンド選択式」を採用した斬新なゲームシステムでファンを驚かせた。
さらに試合を経て、選手が成長するシステムも導入。レベルが上がると必殺シュートでゴールネットを突き破るという、漫画さながらの強烈なシーンも再現可能に! それと試合の合間に、いきなり岬くんを捜索するアドベンチャーパートに突入するのも当時のスポーツゲームとしては画期的だった。
また試合中に行動をするときに「ガッツ」という数値を消費するが、必殺シュートを多用すると不足がちに。そのときの「くっ! ガッツがたりない!」というセリフは、リアルでマネしたことのある人も多いのでは?
ちなみに続編である『キャプテン翼II スーパーストライカー』も、今回のアンケートで第10位にランクインしている。
そして第1位(12.5%)に輝いたのは、1985年発売の『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ)だった。ゆでたまご氏による大人気プロレス系格闘漫画が原作の対戦型アクションゲームで、バンダイのファミコン初参入作品でもある。ファミコン初期に対戦ゲームの楽しさを教えてくれたゲームのひとつとして、強く印象に残っている人は多いはずだ。
同作はキン肉マンを始めとする8人の超人がタッグを組み、リング上でバトルするという内容。各超人ごとに基本性能が異なり、ミートくんがときどき投げ入れる「命の玉」を取ったときに使用できる必殺技もそれぞれ異なる。対戦ゲームながらキャラクターごとに性能差がある点は、のちの格闘ゲームを先取りしていたと言えるかもしれない。
とくにブロッケンJr.の必殺技はゲーム中唯一の飛び道具で、お手軽かつ強力な技。当時の子どもたちの間では対処が難しく、筆者の周囲ではブロッケンJr.自体を使用禁止にする独自ルールがあったほど。ほかにも移動速度の速いウォーズマンや、必殺技が当てやすいテリーマンもかなりの強キャラだった。
(ふたまん編集部)