1989年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された漫画『DRAGON QUEST-ダイの大冒険-』がテレビアニメとして、今年10月クールから29年ぶりに生まれ変わる。2001年のアニメ化以来、2度目のアニメ化で人気を集めているアニメ『フルーツバスケット』。『妖怪人間ベム』を3度目のアニメとして蘇らせた『BEM』など、名作の“リメイク、リブート”がアニメ界のブームとなっている。
そこで今回は、いくつもの名作アニメを生んだ、1990年代の『少年ジャンプ』にスポットを当て、「もう一度アニメ化してほしい漫画」について調査。30代と40代の男女200名を対象にアンケートを実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
まず全体の8.0%の人に支持され第5位となったのは、和月伸宏氏の『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』。同作は、人斬り抜刀斎と恐れられた“伝説の人斬り”緋村剣心(ひむらけんしん)を主人公とした剣劇・時代劇漫画で、1994年から1999年まで連載された。
テレビアニメは、1996年1月から1998年9月にかけて放送されているほか、劇場版作品1作と、3度のOVA化を果たしている。2012年からは佐藤健を剣心役に迎えて3作の実写映画が撮られており、今年最終作2部作が公開される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年の公開延期が発表された。
テレビアニメ独自のポイントとしては、主人公の剣心を元宝塚歌劇団月組トップスターの涼風真世(59)、ヒロインの神谷薫を女優の藤谷美紀(46)が担当したこと。またJUDY AND MARYの「そばかす」やSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」などJ-POP歌手を起用したOP・EDも当時斬新で、人気を集めた。
第4位(11.0%)は、秋本治氏による『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』。1976年から2016年まで長期にわたり連載された作品で、7月20日発売の『週刊少年ジャンプ』33・34合併号では新作の書き下ろし特別読切が掲載された。
もはや説明不要の、日本一有名な警察官・両津勘吉(りょうつ・かんきち)による日常を描いたドタバタギャグ漫画で、テレビアニメのレギュラー放送は1996年から2004年まで放送された。その後も不定期でSPが放送され、2016年9月には原作連載40周年記念と連載終了を記念して『THE FINAL 両津勘吉 最後の日』が8年ぶりに制作された。
アニメの特徴としては、全体的に話のアレンジが多く、「しょっちゅう両津とケンカする婦警コンビの小町と奈緒子」や「両津を慕う小学生兄弟の純平と勝平」や商店街の住人など、アニメオリジナルの準レギュラーキャラが多い。
なお、両津の声はお笑いタレントのラサール石井(64)が担当しているが、実は無名時代の堺雅人(46)が金持ちキャラの白鳥麗二次役で出演したり、八嶋智人(49)が複数回にわたって出演していたりと意外な起用が多い。