瀬戸康史(左)と中川翔子
瀬戸康史(左)と中川翔子

 東京都は6月11日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、都が行った休業要請や警戒を呼びかける「東京アラート」を解除。小池百合子知事は、12日からはカラオケ店やパチンコ店など遊興施設の要請を解除する「ステップ3」へ移行し、19日には要請をすべて解除する考えを示した。

 全国に緊急事態宣言の出された4月16日から約2か月。「おうち時間」でのニーズが高まったことから、芸能界ではタレントたちによるYouTubeチャンネルの動画更新も目立った。歌手の後藤真希(34)、声優の梶裕貴(34)らも新たにYouTubeチャンネルを開設。ライブやイベントの中止が相次ぐ中、タレントたちのプライベートがかいま見えるYouTube動画は注目を集め、軒並み登録者数を増やしていった。

 そんな中で持ち前の“オタク趣味”を存分に発揮し、おうち時間を楽しむ様子をファンに伝えたのがタレントの中川翔子(35)。中川が4月10日に開設したYouTubeチャンネル「中川翔子の『ヲ』」では、第1回目となる投稿で4時間半におよぶ生配信を決行し、同日に発売されたばかりのPS4用ソフト『ファイナルファンタジー7 リメイク』のプレイ動画をクリアまでほぼ毎日生配信し話題を集めた。中川のチャンネルは更新頻度も高く、登録者数は急増。チャンネル開設2か月ほどでありながら、12日の段階で登録者数は21万人を越えている。

「中川翔子の『ヲ』」では、『ファイナルファンタジー7 リメイク』や『バイオハザードRE:2』のゲーム実況のほか、『プリキュア』や『ジョジョの奇妙な冒険』のイラスト制作過程を公開。中でも『鬼滅の刃』の我妻善逸ら4人を筆ペンで一発描きする動画は232万回再生を突破。『鬼滅の刃』の柱9人を下書きなしのフルカラーで描く動画は100万回再生を超えるほどの人気となった。

 そして中川は5月7日、「今回の新型コロナウィルスについて感じたこと、思ったことを、私なりの方法で伝えたい」という思いから、「コロナ対策のためにやるべきこと! を漫画にしてみた」というタイトルの動画を投稿。自身が脚本とイラストと声を担当し、約10分間にわたって「新型コロナウイルスに負けないために大切なこと」を分かりやすい動画で伝えた。

 中川といえばもともとかなりのオタク気質の持ち主として知られており、声優としても活動するほか、イラストの腕はプロ並み。そうしたオタク技術のポテンシャルの高さがYouTubeというコンテンツとうまくマッチしたようだ。

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