みなさま、こんにちは! 声優の西田望見です!
新型コロナウイルスが蔓延している中、外出自粛の日々で疲れてしまいますね。私も大好きなバイクに乗って旅することができなくて、うずうずしています。だけど、自粛をがんばれば楽しい日々が早く戻ってくると思うので、みんなで一緒にがんばりましょう!
とはいえ、SNSを見ているとなんだか気が立っている人が多い気がします。かく言う私もそんな中のひとり。毎日いろんな情報が入ってきては、不安になったり怒りが沸いてきたりします。でも、そんなときはキュートで優しい作品に癒してもらうタイミングなのでは……!? ということで、今回は私のおすすめの絵本をご紹介いたします。
実は、絵本は私にとって声優の修行の教科書でもあるんです。絵本を使って読み聞かせを練習する千本ノックのような方法でお芝居を学んできました。この文章は何を伝えたいのかと分析し、読み方を変えていくのですが、私の声優としての基礎を作ってくれた存在でもあります。
いつか子どもたちに読み聞かせをするのが私の夢でもある、思い入れの深い絵本たち。今回紹介させていただくのは、大人も子どもも楽しめちゃう絵本です。
■作・ヒグチユウコ『せかいいちのねこ』
ヒグチユウコさんは画家としても今大人気な作家さんです。猫好きなら知らない人はいないのではないかと言うくらい、有名な作家さん。とにかくヒグチさんの描かれるネコがかわいいのです……! 私も大好きで、お家にヒグチさんの絵をたくさん飾っています。
この絵本『せかいいちのねこ』も猫ちゃんの世界のお話です。
主人公のぬいぐるみのニャンコは、男の子に大切にされている「せかいいちしあわせなぬいぐるみ」なのです。ですが、男の子はそろそろぬいぐるみに飽きてしまう年齢になってしまいます。ずっとかわいがってもらうためには「ほんもののねこ」になれば良いんだと思い立ち、「ほんもののねこ」になるため外へ冒険をしにゆきます。「ほんもののねこ」になる方法を探す先で出会う、たくさんの動物たちは個性豊かで必見です!
この絵本は優しさの塊ですね。
優しさってどこからくるんだろう? と考えたときに、それは心の強さなのかも知れないと思いました。自分だけが不幸だと思っているときに、ふと顔を上げてみると、意外と他の人もおんなじ気持ちを抱えているかもしれない。その小さな気づきがたくさんあれば、自分にも他人にも優しくなれるきっかけになるかもしれないなと思わせてくれました。