■ゲームファンの間で伝説になっている光GENJI
ポニーキャニオンさんといえば、僕の中では三振かホームラン。そんな中、ファミコンタイトルの中でも伝説的なクソゲーとしてファンの間で語り継がれているのが、『光GENJIローラーパニック』なんです。
このソフトはディスクカードなのですが、一般的なディスクシステムのサイズではなく、異例のCDケース規格のケースに入ってました。さらに中を開けると、メンバーとの相性が占えるカード入り。この形状は、すべてのディスクカードの中で、光GENJIのみでした。
ゲームの主人公選択も女の子がデフォルト。難易度優しめですぐクリアできる仕様。
これは、ライトユーザーを狙ったと言うよりも、もはや光GENJIファンしかターゲットにしていないのではないかと思わせるほどのものでした。定価も3200円という、ファミカセよりも安価なディスクカードだったのもジャニーズファンには買いやすかったはず。ひょっとしたらほとんどの人にとってゲームはオマケだったのではないでしょうか。
80年代はゲームのイメージキャラクターにタレントを起用するのが流行っていましたが、売れ行きをタレントの人気にすべて委ねるのは、中々攻めた販売でした。それほど、当時の光GENJIの人気はすごかったんです。
ゲーム内容は、事件を解決していくアドベンチャーゲームで、メンバーのローラースケートが盗まれたため、「コンサートができない!」と嘆く彼らのため、メンバーともども犯人を探すというもの。OPは『STAR LIGHT』です。このOP曲に合わせてメンバーのキャラが全員出てくるのですが、髪型の微妙な違いぐらいですべて同じ顔なのがズッコケます。
全編通して光GENJIの楽曲が流れてくるのはファンにとってはめちゃくちゃ嬉しい要素で、移動して建物に入るごとに、光GENJIのBGMが流れるんです。当時、僕も多くの女の子と同じで光GENJIファンだったので、単に光GENJIの曲が好きで買ったと言っても過言ではありませんね。