「『今の仕事ができていることは幸せだな』って嬉しくなります」
――そうやって「続けていく」ために、何か意識していることなどはあるのでしょうか?
モチベーションを保つということに関しては、自分でもコントロールできない部分があって、集中のスイッチが入るのに時間がかかるときと、一瞬で入るときがあるんです。
例えば、ようやくスイッチが入った時に、宅配便が来たりしたら一気にスイッチが切れちゃうときがあるんですよ。それで一日が終わってしまったり。
だから宅配便を受け取るのは嫌いですし、携帯も電話以外の着信音は切っています。さらに集中したいときは、「この時間帯は出られません」と断りを入れてから電源を完全にOFFにしたりしています。
それとプライべートでは、心を乱されないように穏やかに過ごすようにしています。良いことがあれば仕事もノるんですけど、逆に悪いことがあったときにも仕事に影が出ますから。
仕事では、責任もありますしピリピリしたりすることはあるんですけど、プライベートで怒ることがほとんど無いんですよ。マイナスなことも口にしたくありません。
また、目標を作るようにもしています。1年後の理想を思い描きながら作業をしてみたり。そうやって続けて頑張っていれば、人生のオマケとして何かお話をいただけたりすることにつながるかもしれないと思っています。
――そんな日々の中で、テンションが上がったり、嬉しくなったりする瞬間はどんな時ですか?
仕事ばかりでプライベートがほとんどないので、美味しいものを食べるときぐらいですかね(笑)。
例えばアシスタントさんに誕生日が近い人がいたりしたら、「お祝いで美味しいものを食べに行けるな。じゃあ、原稿を頑張ろう」という気持ちになりますね。
私は本当にマンガを描くことしかできないので、感動するレベルが低いというか、「通勤電車に乗らなくていい」とか、「家にいることが多いので毎日メイクしなくていい」とか、そういったことを考えて「今の仕事ができていることは幸せだな」って嬉しくなります(笑)。