少女時代から規格外、戦闘力は“130”…『ドラゴンボール』チチの知られざる「潜在能力」に迫るの画像
『DRAGON BALL』 #26(DVD) ©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 孫悟空、孫悟飯、孫悟天という、規格外の戦士たちが名を連ねる「孫一家」。彼らが宇宙規模の戦いに身を投じる一方で、家庭を支え続けたのが母・チチである。

 作中では「教育ママ」としての側面が強調されがちなキャラクターだが、その経歴を振り返ると地球人の枠を超えた驚異的な武道家としての姿が浮かび上がってくる。

 今回は原作や公式設定を振り返りながら、これまであまり語られてこなかったチチの潜在能力を再評価していきたい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■少女時代から規格外…恐竜すら倒した驚異の身体能力

 チチが初めて登場したのは、コミックス第1巻。牛魔王と暮らすフライパン山である。当時はまだ幼い少女だったが、亀仙人の2番弟子・牛魔王の血を引くその身体能力はすでに常人離れしていた。

 巨大な恐竜に追われながら登場したチチ。「あんれ~~っ!!!」と叫びながら逃げる一方で、頭にかぶっていたヘルメットの刃を投げつけ、一撃で恐竜の首を切断。さらにヘルメットから発射されるレーザービームで恐竜を爆破し、あっさり撃退してしまった。可愛らしい見た目とのギャップも相まって、そのインパクトは強烈だった。

 その後、悟空と出会い、将来の結婚を約束する2人だが、漫画の作中でしばらく顔を合わせることはなかった。

 しかし、アニメ版では原作にないオリジナルエピソードとして、チチ自身の回想として悟空とのデートの思い出が語られている。それが『ドラゴンボールZ』第202話でのことである。

 デートの意味がわからない少年時代の悟空は、「デートとは男女が一番楽しいことをするもの」と聞いて、いきなりチチに殴りかかる。彼女もすかさず蹴りで応じ、そのまま2人は組み手のような激しい攻防を繰り広げた。

 普通のカップルではまずありえないデートシーンだが、チチにとってはこれが「楽しかった思い出」だった様子。彼女の武道家としての気質がうかがえる、印象的なシーンである。

■公式戦闘力130が証明する地球人トップクラスの実力

 チチの秘めた強さが発揮された舞台が、第23回天下一武道会である。

 成長したチチは正体を隠し、「匿名希望」の名前で大会に出場。予選を勝ち抜いて本戦ベスト8入りを果たした。

 この大会は、前回大会でベスト8のチャオズが本戦出場を逃し、過去の優勝者・チャパ王も予選敗退するなど、出場者のレベルが非常に高かった。本戦には悟空をはじめ、クリリン、天津飯、ヤムチャ、ピッコロ(マジュニア)、シェン(神様)といった強者たちが集結。まさに作中屈指のハイレベルな大会だったといえる。

 そんな強豪ぞろいの中で勝ち上がったチチは、本戦第2試合で悟空と対戦。積極的に間合いを詰めて連続攻撃を繰り出すなど堂々と渡り合い、その動きを見た亀仙人も「あの娘 かなりの達人じゃぞ…」と実力を認めていた。

 この頃のチチの戦闘力は、公式ガイドブック『ドラゴンボール大全集 7』によれば「130」とされている。この数値は亀仙人の「139」に迫り、鶴仙人の「120」を上回るものだ。さらに一般的な地球人の戦闘力が「5」とされることを考えれば、その差は歴然である。

 試合は悟空が放った衝撃波によってチチが場外へ吹き飛ばされるかたちで決着した。しかし、その堂々たる戦いぶりと、決着直後にそのまま結婚へと至る急展開を見ると、悟空の結婚相手はやはりチチしかいなかったように思える。

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