■他にもいろいろ、印象深い石頭たち

 続いては尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』の主人公ルフィ。その石頭ぶりが印象的だったのが、連載初期に接近戦で使用していた「ゴムゴムの鐘」を繰り出した時だ。百計のクロ相手に使ったこの技は、頭部を大きく後ろに反らせて伸ばした首を一気に縮め、相手に頭突きをするパチンコのような技。頭の硬さだけでなく、その勢いで攻撃力を高めているかたちである。

 ただし、相当頭が硬くなければダメージを負うのはルフィのはずなので、彼も相当の石頭といえそうだ。この攻撃を食らった百計のクロは、メガネのフレームが曲がり、血を流して白目を剥きながら気絶した。石頭度は星3といったところか。

 さて、頭突きといえばヤンキーの十八番というイメージの人も少なくないだろう。井上雄彦氏の『SLAM DUNK』の主人公・桜木花道は、連載初期の頃に激怒すると頭突きを頻繁に使用していた。コメディ的な表現ではあるが、主に桜木軍団をのしていた。

 コミックスの18巻では、足をケガして集中力を切らした赤木に、花道が頭突きで喝を入れるシーンがある。これは作中でも指折りの名シーンで、2人で頭を押さえて戻ってくる場面はスポーツ漫画らしい爽やかさがあった。ただし、あくまで人間の範疇を超えないので、石頭度は星2としておこう。

 冨樫義博氏の『幽☆遊☆白書』の主人公・浦飯幽助は、暗黒武術会編の「ナイフエッジ・デスマッチ」にて石頭による頭突きの威力を披露した。

 この時は互いにボロボロになりながら殴り合い、最後は石のリングにヒビを入れるほどの石頭を持つ六遊怪チームの酎を、幽助が頭突きの打ち合いで破っている。幽助いわく、これは「切り札」のようだ。

 酔拳の使い手である酎が元々かなりの石頭だったこともあり、幽助の石頭度は星3くらいはありそうだ。

 最後に、厳格にいえば石頭というわけではないが、高橋陽一氏の『キャプテン翼』に登場する石崎了の「顔面ブロック」の凄さについても言及しておきたい。

 彼は中学3年生のときの全国大会決勝戦で、東邦学園の日向小次郎が繰り出した渾身のタイガーショットを顔面でブロック。タイガーショットはゴールポストを直撃したボールを破裂させ、サッカー場の壁を破壊するほどの恐ろしい威力を誇る。とっさのこととはいえ、それを知りながら顔面でボールを受けとめた石崎の覚悟は称賛されていいだろう。

 なお、思わぬ伏兵にボールを止められた日向は「なにィ」と驚きを隠せなかった。そんな石崎の“石顔面”度には、その意志の強さと根性も評価に加味して星5を授けたい。

 

 最近の作品ではなかなか見なくなった石頭による頭突き。シンプルながらも少年漫画らしい攻撃には熱さを感じる。皆さんが印象に残っている『ジャンプ』作品の「石頭キャラクター」といえば、誰が思い浮かぶだろうか。

再放送で話題の名作『鬼滅の刃』をAmazonでチェック

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
  1. 1
  2. 2
  3. 3