数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■オマケ付きで販売された幻のディスクシステム版が高額化
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第42回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回はシリーズ作品がのきなみ高額化している、『奇々怪界』のお話をしましょう。
もともとはタイトーのアーケードゲーム(1986年)で、縦画面で遊ぶアクションシューティングでした。主人公は小夜ちゃんという巫女さん。お祓いをしたりお札を投げたりして、神社にいる妖怪と戦う内容で、ステージボスを倒すと七福神を救出できるんです。
これの移植版が、ファミリーコンピュータディスクシステム用『奇々怪界 怒涛編』(1987年)。パッケージがおもしろくて、大きなサイズのブリスターパックに、七福神の形の消しゴムみたいなスタンプが7つ入っていたんですよ。タイトーのディスクシステム用ソフトには、ほかにもオマケ付きのものがあって、たとえば『バブルボブル』(1987年)にはポーチが付いていた記憶があります。
私は当時、アーケード版をよく遊んでいて、ディスクシステム版も出たときに買いました。でも、オマケはすぐにはずして、どこかにやってしまって……。そういう子どもが多かったのか(笑)、今は消しゴムスタンプが全部付いている状態のものだと、非常に高額になっています。
当店には現在、ディスクカードのみの商品を6600円(税込)で販売中ですが、完品が入荷したことはありませんね。なので、価格をいくらにするか考えたことがないくらいレアなので、2ケタ万円になるかもしれません。
ディスク版のゲーム内容は、アーケード版の完全移植……とは言えませんが、基本的な部分は同じ。そこに家庭用の独自要素が追加されていました。
『奇々怪界』は、敵の移動パターンが独特でしたよね。ゆっくり近づいてきたり、ジャンプしながら近づいてきたり、自キャラにくっついて移動速度を遅くさせたり、いろいろな妖怪がいて、なかなかうまくいかないんですよ。すぐに小夜ちゃんが倒れてしまっていた思い出があります。
余談ですが当時、『奇々怪界』のプロモーショングッズだったのか、小夜ちゃんのおもちゃを持ってたんですよ。マジックハンドみたいな本体の先に、お祓い棒を持った小夜ちゃんが付いていて。それでグリップ部分を握ると、小夜ちゃんがお祓い棒を振るんです(笑)。どうやら、『奇々怪界 怒涛編』の取扱説明書に情報があるらしいのですが……残念ながらまだ確認したことがありません。


