■自主的に準備したこと
ーー微調整をたくさんされたんですね。たぶん素人が聞いてもわからないような繊細なニュアンスなんだとお見受けします。
小鹿 だからすごく不安でした。何回やってもOKが出ない……! って(笑)。
橘 私はアニメでこんなにしゃべる役をいただいたこと自体が初めてで。技術面でのディレクションもいろいろいただき、キャラクター的にも流ちゃんほどではないけど細かく調整しながらやらせていただきました。
ーークランクイン前に、自主的に準備したことはありましたか?
小鹿 収録1週間前、監督さんや音響監督さんたちが『魔法の姉妹ルルットリリィ』の説明会を開いてくださったんです。「この作品ではこういうことを表現したいんです」ということや設定などですね。その上で、第1話の収録に向けてその内容を思い返しながら、「じゃあこのセリフはこういう意図なのかな?」「こういう表現をしたいのかな?」ということを、自分なりに考えていきました。
ーー説明を受けたあとで台本を読むと、それ以前とは印象が変わりそうですね。
橘 初回の収録のときは台本を暗記に近い状態にして、実写のお芝居みたいな感じで入れていきました。台本を持ちながらお芝居をすることにも慣れていなかったので。
ーー声優さんは台本を持ちながらお芝居をするというイメージがありましたが、橘さんは丸腰でやったと……。
橘 覚えてきてよかったなと思うところがありつつ、そのあともずっとそれができるわけではなかったので、慣れていくのには時間を必要としました。
そうだ、小鹿さんが台本に、自作の流ちゃんシールを貼っていたんです。流ちゃんは風ちゃんよりも長台詞が多かったので、シールを貼ることで、「読みながらキャラがどういう顔をしているのかを意識している」と話していて、すごく勉強になりました。
小鹿 実際には、ビジュアルを印刷して糊で貼ったんです(笑)。こんな感じです(台本を見せてくれる)。
ーーええーー! かわいいですね!
小鹿 表情が見えたほうがやりやすいなと思ったんです。あと第1話ということで、「この子はこういう顔をしているんだ」というのを忘れないように、キャラがブレないように貼りました。


