■姉を苦しめた相手に色仕掛けで接近！『ＲＩＳＫＹ～復讐は罪の味～』
たちばな梓さんの漫画『ＲＩＳＫＹ〜復讐は罪の味〜』は、ＭＢＳ（毎日放送）で『ＲＩＳＫＹ〜復讐は罪の味〜』のタイトルにて実写ドラマ化された復讐サスペンスだ。
主人公・広瀬ひなた（萩原みのりさん）は、唯一の肉親であった姉・かなたを失う。姉の婚約者・桜井亨（古川雄輝さん）と、彼を略奪した黒田美香（山下リオさん）によって、姉は追い詰められ、自ら命を絶ったのである。
ひなたは彼らに復讐するため、素性を隠して２人に接近する。幼なじみの協力も得ながら、亨と肉体関係を持ち、美香の精神を追い詰めていくのだ。まさにリスキーな復讐劇だろう。
ひなたの復讐は、姉のためなら自分の時間や肉体まで捧げるという危うさがある。亨は、そんな復讐心を秘めた彼女の気持ちを知らぬまま惹かれていき、自身の裏切りの過去と向き合うことになる。完璧だった商社マンの人生が、ひなたの仕掛けた復讐の罠によって少しずつ崩壊していく様子も見ものだ。
また、本作は原作漫画とは異なり、終盤に向けてあっと驚く展開が待っている。原作漫画もドラマも愛憎渦巻くスリリングな展開が続くので、両方の作品を見比べるとより楽しめるだろう。
今回紹介した復讐劇の数々は、緻密に練られた計画によって、どれも序盤はターゲットに気づかれず、速やかに報復が進んでいく。その背景には整形による変貌や、偽名と変装による心理的な盲点など、より緻密な“なりすまし”のテクニックが隠されているのだ。
現実ではなかなか起こり得ないような、とんでもない復讐。これらの物語が持つ非現実的ながらも痛快な展開こそが、見る者の心をつかんで離さないのだろう。
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