『ときめきメモリアル』吹石一恵や『セーラームーン』北川景子も…実写化作品「テーマ曲まで歌い上げた」意外な人気女優たちの画像
『美少女戦士セーラームーン』第1巻 [DVD](バンダイビジュアル)

 漫画やゲームを原作とした実写作品で、作中で活躍するヒロインを演じる女優たち。彼女たちのなかには、演技のみにとどまらず、“歌手”としてその歌声を披露した人もいる。ヒロインを演じながら、同時にその歌声でファンの心を揺さぶった女優たちの活躍について見ていこう。

■女優として、歌手として活躍するデビュー作『ときめきメモリアル』吹石一恵

 ゲームの人気ジャンルの一つである「恋愛シミュレーション」。なかでも1994年にコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)から発売された『ときめきメモリアル』は、このジャンルを切り拓き、のちの作品に大きな影響を与えた、まさに恋愛シミュレーションゲームの“伝説的作品”である。ヒロインの藤崎詩織も、ゲーム界を代表する人気キャラとして認知されている。

 そんな本作だが、1997年には実写映画が公開されている。実写版は原作ゲームの設定を活かしつつ、シナリオ自体は映画版オリジナルのものとしてブラッシュアップされている。

 そして、本作において藤崎詩織役を務めたのが吹石一恵さんだった。

 のちにドラマ『華麗なる一族』(TBS系)や映画『ゲゲゲの女房』など、数々のドラマや映画で活躍することとなる吹石さんだが、実はこの『ときめきメモリアル』こそが彼女のデビュー作だ。

 吹石さんは、藤崎詩織を演じるのみならず、本作の主題歌である『セピアの夏のフォトグラフ』を自ら歌っている。

 この曲をプロデュースしたのは、大ヒット曲『ロマンスの神様』でもおなじみのシンガーソングライター・広瀬香美さん。広瀬さんが自ら作詞作曲を手掛け、タイトルの通り、若者たちが駆け抜けた“夏”の思い出の温かさやはかなさを綴った一曲。公開当時まだ14歳とあどけなかった吹石さんだが、この曲を実にパワフルに歌いあげている。

 今なお女優として活躍する吹石さんのデビュー作としてはもちろん、歌手としてのレアな歌声まで耳にすることができる、実に貴重な実写作品といえるだろう。

■ドラマ版で新たに描かれた“セーラー戦士”たちの活躍…『美少女戦士セーラームーン』北川景子

 1991年から『なかよし』(講談社)で連載され、“戦う魔法少女”というコンセプトにより一大ムーブメントを起こした、武内直子さんの『美少女戦士セーラームーン』。キャラクターたちのビジュアルの可愛さもさることながら、敵と戦う“バトルヒロイン”たちの姿は、のちに続く数々の漫画・アニメ作品に多大なる影響を及ぼした。

 その絶大な人気からアニメ化はもちろん、舞台化、映画化など幅広いメディア展開を続けている本作だが、2003年には実写ドラマが放送されている。

 本作の登場キャラクターたちはドラマ版オリジナルの設定となっているが、“セーラー戦士”の一人であるセーラーマーズこと火野レイを演じているのが、北川景子さんだ。当時、モデルとして活躍していた北川さんは、本作が女優としてのデビュー作となっている。

 さらに北川さんは、作中で演じる火野レイ名義で、ほかのセーラー戦士たちと、劇中歌『Friend』に歌手として参加。また、のちに発売されたオリジナルソングアルバムのなかでも『桜・吹雪』、『星降る夜明け』といった数々の楽曲を歌唱している。

 ちなみに北川さんは、のちにアニメ劇場版にも声優として出演している。『セーラームーン』は彼女にとって、特別な意味を持つ実写作品となったようだ。

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