■今でも面白いコメントありきの熱血バトル! 『ダウンタウン熱血物語』

 『Nintendo Switch Online』には、『星のカービィ 夢の泉の物語』や『ワリオの森』といった、今でもおなじみのキャラのゲームもあるのだが、筆者は1989年にテクノスジャパンから発売された『ダウンタウン熱血物語』をオススメし、プレイしてもらった。

 本作は、1987年発売された初代『熱血硬派くにおくん』の「くにおくん」シリーズ3作目となる。プレイヤーはくにお(「りき」も選択できる)を操作し、なぜか突っかかってくる不良どもを打ちのめしていくのだ。

 次女からしたら、剃り込みやツッパリ、白ラン姿なんて意味不明だろう。ただ、さまざまなアイテムを拾って投げつけたり、敵を持ち上げたりするのが楽しい様子。敵キャラが「おかーちゃーん!」と言いながら吹っ飛ばされていくのが面白いらしく、ノリノリでジャンプキックを披露していた。

 1人プレイも面白いが、本作は2人プレイが本当に楽しい。とにかく相手の邪魔をするのが、『ダウンタウン熱血物語』シリーズの醍醐味なのだ。

 筆者も参戦し、くにおとりきでステージを進めていく。アイテムの取り合いだけでなく、相手に乗ることもできるし、敵キャラを掴んでいるところへアイテムを投げて邪魔をするのもご愛敬。

 しばらく黙っているので何か企んでいるぞと思いきや、筆者のくにおがダッシュジャンプキックで着地する瞬間を狙ってゴミ箱を投げつけてくる。「ひゃひゃひゃ」と悪役丸出しの笑顔で、赤ちゃんのころの無垢な面影がないぞ……。

 なかなか難易度の高いプレイをするものだ。それにしてもプレイヤー同士の邪魔し合いを熱く楽しめるなんて、令和キッズも昭和世代と変わらないな。

 

 クリアまではいかなかったが、次女はかなり熱中しており「楽しい」とご満悦だった。ファミコン時代のアクションゲームは、令和の小学生にとっても面白いようだ。

 とくに、2人プレイでの邪魔し合いには白熱していた。時代を問わず、子どもたちの心を見事に掴んでいるのは素晴らしい。また、違うジャンルで遊んでみようかな。

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