『マッピーランド』『忍者じゃじゃ丸くん』『ダウンタウン熱血物語』…令和の小学生がファミコンの「いぶし銀アクション」で大喜び…「意外なツボ」が新鮮すぎた件の画像
『ダウンタウン熱血物語』(編集部撮影)
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 小学2年生の次女が、『Nintendo Switch Online』のファミコンゲームに夢中になっている。スーパーファミコンのゲームも遊べるのだが、なぜか興味はファミコンに向いているようだ。

 ファミコンゲームは簡単なようで、意外に難しい。かつては理不尽なほど難易度の高いゲームも多かったものだ。

 次女は単純なアクションゲームがお気に入りのようである。『スーパーマリオブラザーズ』などの名作はもちろん、『アイスクライマー』も邪魔し合いながら勝負しておおいに盛り上がった。彼女が楽しんでいたアクションゲームは他にもあるが、当時を知っている者からすると、「意外な反応」が非常に新鮮なのだ。

■可愛いキャラクターに興味津々! 難易度は前作以上の名作『マッピーランド』

 たとえば、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から1986年に発売された『マッピーランド』だ。このゲームは同社が1984年に発売した『マッピー』の続編なのだが、いろいろと追加要素がある。

 プレイヤーはネズミの主人公・マッピーを操作し、トランポリンを駆使して敵キャラのネコたちから逃げるのだが、この続編ではジャンプができるようになり、敵を回避できたり、撃退アイテムを使って攻撃したりもできる。

 筆者にとっては非常に懐かしいタイトルだ。次女は「可愛い!」と楽しんでプレイしている。マッピーはもちろん、名コンビである親猫のニャームコと子猫のミューキーズが必死に追いかけてくる姿がいじらしい。

 全32面ある本作ではステージが屋外で広くなっており、ハシゴも登場したことで、前作よりも戦術が必要となる。

 「見て! マッピーがこっち見てる」と次女。何のことかと思いきや、普段の移動は横向きのマッピーが、トランポリンでジャンプ中には正面を向く様子を言っているらしい。確かに可愛い。

 次女は何度もジャンプしてはゲラゲラと笑っているのだが、調子に乗っていると青→黄→ピンク→赤とトランポリンの色が変わっていき、最後には落っこちてしまう。「あれ?」と不思議がっているが、これこそ“マッピーのお約束”だ。

 本気になり、ゲームクリアを目指していく次女。慣れてきたようでスイスイ進めていたが、エリア3「トロピカルワールド」のトーテムポールのマップでは、焦り過ぎてどうしても挟み撃ちに合ってしまい、ゲームオーバーを連発していた。だんだんと敵の動きが早くなってくるので、直前でのジャンプが難しくなっていくのだ。

 筆者も遊んでみたが、こんなに難しかったっけ? と思ってしまうほど。とはいえ、スピード感もあるし、いまだに面白く感じられるのはさすが名作といえるだろう。

■カエルに乗った忍者を目指して…コミカルな動きと敵の多さに燃えた『忍者じゃじゃ丸くん』

 次は、ジャレコから1985年に発売された『忍者じゃじゃ丸くん』である。令和の小学生がハマるとは思えなかったが、どうやら「忍者」というキーワードにひかれたようだ。なお、『忍者龍剣伝』は、“ちょっと怖そう”というイメージらしい。

 先に筆者がプレイし、巨大カエルを出現させた。本作では武器を3つ集めるか、残機数の小丸くんを4つ揃えるとカエル(忍法・ガマパックン)が登場するのだ。これに目を輝かせる次女。教えてあげると見事にハマってしまった。

 「せっしゃは忍者をめざすでござる」となりきり、何度も「忍法ガマパックン」と唱えながらカエルを出そうとする。ボスキャラのなまず太夫からすれば迷惑な話だろう。もはやステージクリアのためではなく、カエルを出すことが目的となっているようだ。

 ゲーム自体はシンプルでやりやすく、じゃじゃ丸くんがピタッと動きを止めるときのポーズがコミカルで可愛い。最初はスムーズだったが、敵キャラが多くなってくるとさすがに難しい。筆者も一緒にプレイしながら交替でクリアを目指したものの、ステージ10で全滅してしまった。

 もっとやり込めばクリアまでいけそうなのだが、次女にはそこまでの忍耐力がないらしい。って、忍者を目指すんじゃないのか……?

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