■「色違い」があった『燃えプロ』に『カプセル戦記』

 ファミコン時代はカセットの色もそれぞれ違い、ゲームタイトルを聞いただけで“色”まで連想できるものがあるという人も少なくないだろう。中にはその「カセットの色」にバージョン違いがあるパターンもある。

 たとえば、ジャレコの『燃えろ!! プロ野球』は、ソフトのカラーリングが前期と後期で異なる。前期は赤色に対し、後期は黒色。これは一説によると、あまりの売れ行きで生産が追いつかなくなり、同じジャレコの『妖怪倶楽部』のカセットを流用したために起きたことだという。

 多くの人は「黒」を連想するであろう『ガチャポン戦士2 カプセル戦記』も水色バージョンがある。子どもの頃には見慣れなかったため、さぞやレアかと思いきや、中古市場では黒バージョンとの価格の差はそれほどなく、入手がしやすい。

 その他にも、アイレムは『スペランカー』『ジッピーレース』などの発光ダイオード付きのソフトを販売していたことで知られるゲームメーカーだが、後期版には発光ダイオードがついていないものを販売していたりと、細かな違いが楽しい。

 家にある、もしくは家にあったファミコンのカセットはどんなバージョンだったか。カセットの違いを調べてみると面白いかもしれない。

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