■任天堂一社提供の原点『スーパーマリオクラブ』
『大竹まことのただいま!PCランド』がPCエンジンに特化した番組ならば、任天堂系のゲームに特化していたのが1990年放送開始の『スーパーマリオクラブ』(テレビ東京系)だ。
同番組の司会を務めたのは俳優の渡辺徹さんとアイドルの本田理沙さん。途中で本田さんから加藤紀子さんへとバトンタッチが行われている。
スーパーファミコン(1990年11月発売)のデビューとほぼ同時期に放送が始まったこともあって、スーファミの最新タイトルの映像が見られる貴重なテレビ番組として注目を集めた。
定番のゲーム紹介コーナーだけでなく、バラエティパートも充実。一般視聴者参加型のゲームコーナー「お姫様にアタック」のコーナーは、ゲームバトルに勝利した男子が、お姫様役の美女に告白する権利が得られるという、少々ブッ飛んだ内容だったのも忘れられない。
それ以外にも、視聴者参加型のゲームクイズコーナーが名物企画で、けっこうマニアックな問題が出題されていた印象。優勝者には好きなスーパーファミコンソフトがプレゼントされるのが正直うらやましかった。
また、ゲストタレントがゲームをする「スターチャレンジ」というコーナーや、クイズコーナーの優勝者とゲストタレントがゲーム対決を行う「スターにアタック!」というコーナーがあったのも特徴。当時としてはテレビ番組でタレントのゲームの腕前が見られる貴重な機会だった。
その後も『スーパーマリオスタジアム』『64マリオスタジアム』『マリオスクール』など名前を変えて、1990年から2000年代まで続き、当時のゲーム番組としてはかなりの長寿シリーズとなった。
このようにファミコン、スーファミ時代に観たゲーム系のテレビ番組を思い返すだけで、当時夢中になったゲームタイトルの記憶がよみがえる人も多いのではないだろうか。