■何かと凶悪事件に巻き込まれる財閥令嬢「鈴木園子」

名探偵コナン』の登場人物の中で桁違いの財力を持つ財閥令嬢・鈴木園子。令嬢といえば高飛車なキャラも多いが、園子は上から目線になることもなければ金持ちをひけらかすこともない。

 コネを使って芸能人のパーティやイベントには参加するけれど、蘭と同じ学校に歩いて通っていたりアニメエピソード「魔女の棲むお菓子の家」で描かれていたように、半額で食べられるケーキフェアに行ったりと庶民的なお嬢様だ。

 家族構成は両親と姉・綾子と園子で、父親の史郎は日本で指折りの財閥・鈴木財閥の会長。鈴木財閥は国内外の別荘をはじめ飛行船・客船、果てには鍾乳洞や高層タワーまで様々な物件を所有している、とんでもない大金持ちだ。 

 鈴木財閥の財力を見せつけたのが劇場版『名探偵コナン 業火の向日葵』での一コマ。この時、園子の父の従兄弟であり怪盗キッドと因縁のある相談役の次郎吉が、ゴッホの「ひまわり」を3億ドルで落札したのである。3億ドルは、当時のレートで300億円を軽く超える。億単位のお金をバシバシ動かしており、桁違いの金持ちぶりに度肝を抜かれてしまう。

■警察兼社長!イケメン高身長のハイスペ男子「中川圭一」

こちら葛飾区亀有公園前派出所』の中川圭一は、世界的企業・中川コンツェルンの御曹司で、イケメン、金持ち、高身長の超ハイスペック。だが、警察署の“ツケ”でタクシー通勤したり制服を勝手に作ったりと個性も突き抜けていた。

 高級スポーツカー5000台所有など突き抜けたエピソードが多い一方、「百円ショップ大論争!!の巻」の回では「10円なんて今でも流通してるの? 僕は生まれてからカードしか使った事ないから」とも発言しており、常識知らずな一面もある。ちなみにこの時、同じく派出所メンバーである秋本麗子も同じ発言をする場面もあった。

 中川コンツェルンは、明治時代から続く財閥だ。現在は中川商事・中川エレクトロなど複数の企業の会長で、「1秒に1億円稼ぐ」と言われる圭一の父親・龍一郎。現総裁の祖父や、かつて男爵の爵位を与えられていた曽祖父、母親の小百合はピアニストで女優で会社社長だ。

 さらに妹の登志恵や叔父たちもみな社長という恐ろしい一族である。本来であれば圭一も家業を継ぐが、警察官をやめたくないと突っぱね、警察官と中川エクスクルーシブの社長という二足の草鞋を履く形になった。

 中川家は莫大な財産を有する一族ながらハードワーカーばかりなので、家族が揃うことがほぼない。花輪クンも同じだが、仕事優先の金持ち家族は関係が希薄に描かれることが多々あり、切なさも感じてしまう。 

 このほかにも、『おぼっちゃまくん』の御坊茶魔や『花より男子』の道明寺司、『ハヤテのごとく!』の三千院ナギなど、「兆」レベルの莫大な資産を持つキャラが存在する。漫画の世界ではあるが、「いいなあ」と思わずにはいられない。

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