■馬車が入れないダンジョンでは誰が何を持っているのか不明…『ドラクエ4』
『ドラクエ4』では馬車内も含め、仲間で持ち物を分散できた。大事なアイテムもあるが、仲間に持たせることで融通が利きやすい。
だが、油断は禁物だった。ダンジョンに馬車で入れないと持ち物が選べなくなる。通常は戦闘メインの前衛に回復系アイテムや呪文効果のあるアイテムを持たせ、戦闘に関連しない重要アイテムは馬車メンバーに持たせているもの。
しかしこれが間違いで、ダンジョン内に入ると誰が何を持っているのかいっさい分からない。重要アイテムが馬車にあることもあれば、レベル上げで入れ替えてしまい、戦闘中に使用したアイテムを持っているパーティーが馬車内に……ということもあった。
導かれし者たちが8人も揃えば、長らく馬車要員となっているブライやトルネコが持っているアイテムなんて覚えていない。それどころか、何を装備しているのかさえ不明だった。
しかも、容量が増えたおかげでダンジョン内の攻略に時間がかかる。よりアイテムの入れ替えで悩んでしまい、途中で“リレミト”するか迷ったものだ。
さて、ファミコン版の『ドラクエ』シリーズでは持ち物制限が厳しく、何かと頭を悩ませたものだった。預かり所にいちいち赴くのも面倒だったので、それだけに「ふくろ」の登場は画期的であった。
これはスーパーファミコン版の『ドラクエ5』でも同じことがいえるのだが、こちらはモンスターじいさんを使えば預かり所に行かなくてもうまいこと処理できる。それはまた別の機会に紹介していこう。