■当時としては画期的なアイデアで面白い『エキサイトバイク』
ファミコン初期のゲームとして『エキサイトバイク』(任天堂:1984年)を推したい。バイクレースなのだが、障害物を避けたり、逆に利用してジャンプするなどユニークなアクションが可能だった。
なにより面白かったのが、自分でコースを作成できること。ジャンプ台やギャップを置き、オリジナルコースを作って友達と遊んでいた。ファミコン初期のものだが非常にやりこんだゲームで、筆者の学校でもかなり人気が高かったな。
■コナミコマンド発動! 移植作品としては最高の出来『グラディウス』
ファミコンでは、名作シューティングゲームも多く発売された。オリジナル作品もあれば、アーケードからの移殖も多かったもの。
数あるシューティングゲームのなかからは『グラディウス』(コナミ:現コナミデジタルエンタテインメント:1986年4月)を、おすすめしたい。
アーケードでも大人気の横スクロールシューティングゲームで、ファミコンでさらに人気が高まった。パワーアップしていくのが楽しく、ハイスコアを目指していたものだ。
有名な“コナミコマンド”による裏技も流行り、アーケードからの移殖作品としては最高の出来だったといえよう。
■ほのぼのとした雰囲気なのに難易度が高い『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』
最後は、ディスクシステムのアドベンチャーゲームで『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』(任天堂:1987年9月)を紹介したい。アドベンチャーゲーム特有のミステリーではなく、誰もが知っている昔話をメインテーマにしているので話に入りやすい。
主人公の男の子と女の子を入れ替えるシステムを採用しており、異なる視点でストーリーを進めて謎解きもできる。ほのぼのとした雰囲気のなかで進んでいくものの、これがまた難易度が高くハマった。
筆者がまだ小学生だったからかもしれないが、ゲームクリアまで非常に時間がかかったものだ。ゲームオーバーにもなってしまうから、恐ろしい“むかし話”でもある。
そういえばこのゲームは縦書きのテキストなので、最初は読みづらかったことを覚えている。慣れてくると、むしろ国語の教科書や小説のように読みやすくなっていったな。
ここで紹介したファミコンゲーム10選はどれも名作ばかりだが、令和の子どもたちでも十分面白いと感じてもらえるだろう。もちろん、ほかにもおすすめできる作品はあるので、また機会があれば紹介していこう。