■ 「精神的後継作品」に期待!
数多いコンピュータRPGの中でも、『幻想水滸伝』シリーズのように公式の定期刊行物が発刊され、ファンによる同人活動が大規模に及んだものはそう多くはない。広範な世界設定の中で生活する個性豊かなキャラクターたちには、ファンの空想力を刺激し、それを受け止めてくれるだけの余白があった。
『幻想水滸伝』タイトルとしては、現在公式サイトで『幻想水滸伝 I&II HDリマスター~門の紋章戦争・デュナン統一戦争~』が発売日は未定ながらアナウンスされている。一方、村山さんが代表を務めていた「Rabbit&Bear Studios」からは、4月23日に『百英雄伝』が発売予定だ。この『百英雄伝』は多くの価値観、文化を持つ国が集まる場所「オールラーン大陸」を舞台に繰り広げられる戦乱の中で、英雄たちが集うRPGだという。
「Rabbit&Bear Studios」のお知らせには、「村山の遺志は残されたメンバーで受け継ぎ、彼の作り上げた『百英雄伝』という作品世界を守り育てていく所存です」とある。発売を目前に村山さんが逝去したことはとても残念だが、『幻想水滸伝』ファンとして、期待して待ちたい。