2023年7月15日に、発売から40周年を迎えた任天堂のゲーム機「ファミリーコンピュータ」。近年では、大人になった世代がかつて遊んだゲームをもう一度買い求める「レトロゲームブーム」が続いており、一時は中古市場で数百円程度で購入できたファミコンやスーパーファミコンのソフトが高騰化し、数千円、中には数万円の値で取引されるケースもザラではなくなっている。
一方、配信によって昔ハマったゲームを親子で楽しむという人も増えている。当サイトでも懐かしの名作・珍作を振り返る記事を公開してきたが、現代の子どもたちにファミコン時代のゲームを実際にプレイしてもらい、感想をもらうという企画が多くの人の関心を集めた。
今回は2023年に公開したゲーム記事の中から、令和の高校生に『ドラゴンクエスト2』『キャプテン翼II』をプレイしてもらった人気記事2本を振り返りたい。
■「ふっかつのじゅもん」を文明の利器で…令和の高校生が『ファミコン版ドラクエ2』をやってみた結果(2023年10月4日公開記事)
初代ドラクエをプレイした息子に「昭和カオス」と吐き捨てられて早1年……。実家の押し入れから取り出してきたファミコン版『ドラクエ2』と『ドラクエ3』を手にし、リベンジ(なんの?)の機会が整った。
PS4の『原神』にハマっている息子だけに、今さらファミコン版を渡すのも、ちょっと勇気が必要となる。いや、真の勇気とは打算なきもの……。“まぞっほ”が背中を押してくれた気がするので「ちょっとやってみない?」と、高校2年生となった息子に話しかける。
さて、現役高校生がファミコン版ドラクエ続編をプレイしたらどうなるのだろうか。
※2022年10月公開の前回記事:『ファミコン版初代ドラクエ』令和の現役高校生がやってみた結果…コントローラーを放り出した衝撃の理由とは)
●交渉決裂か? 「今さらファミコンなんて…」お年玉で打算してしまい“2”を選択
「いや、いいわ」いきなりの“マホカンタ”だ。なぜだ息子よ! 幼少期に抱っこをねだって可愛かったころを思い出してしまう。「だってファミコンはもういいよ」う〜ん、こう言われてはどうしよう……。
まあ、確かに現役高校生にファミコンで遊んでもらうのは忍びない。スマホアプリの『ドラクエ5』は楽しく遊んでいたようなので、ドラクエ自体を苦手に思っているわけではないようである。では、お小遣い20%アップではいかがだろうか。
「いや、バイトしてるし」まさかの“バイキルト”(なんのこっちゃ)。息子は先月頑張ったらしく、給料が5万円もあるらしい。くそ、筆者よりもはるかに小遣いが多いではないか!
「それにさ、その『ドラクエ2』って難しいやつでしょ?」と、どうやらYouTubeなどで少し知っているようだ。
筆者が困っていると「じゃあ、お年玉を去年の倍でどう?」と、言ってくる。まてよ、小遣い20%が続くよりも安上がりか……などと考えていると、「クリアしたら3倍ね」と『ダッシュ勝平』ばりのキメポーズをしてくる。
くっ…、こっちが下手にでればいい気になりおって。お前は前回途中で投げ出したではないか! いや、だがしかし気になる。では、ダンジョンだけは攻略サイトを見ないという約束を交わしておこう。それなら3倍は免れそうだ。
愚か者め、“ロンダルキアへの洞窟”をクリアできるものか!と、もはや大人げないどころか打算しまくっている自分が一番愚か者だったに違いない……。