■『ファイナルファンタジーVI』「ゾゾ」

『ポケットモンスター赤・緑』や『MOTHER2』に比べると、一般的なファンタジーRPGだった『ファイナルファンタジーVI』(1994年)だが、その中にも怖すぎる街が存在する。ならず者の街「ゾゾ」である。

 この「ゾゾ」は、これまで訪れてきた街とは全く違う雰囲気で、街に入った瞬間から呆気にとられる。

 街には雨が降っているし、BGMもそれまでの街とは違いどこかポップだ。NPCは、地べたに寝ている人物も居れば、ビルの間をジャンプで渡っている人物も居て、やはり異質である。

 そして「ムーンサイド」と同じく、この街も当然のように敵とエンカウントする。建物の中でも外でもだ。そう、見た目は街だが実質的にはダンジョンなのだ。

 急に現れた異質な街「ゾゾ」には、どこか恐怖心を煽られる。『ファイナルファンタジー』シリーズの中でも、強烈なインパクトを与えた異色の街だろう。

 RPGの世界観に突如として現れる怖すぎる街。そういった街は、そのギャップも相まって、強く印象に残る。そのためか、未だにトラウマ話を聞くことがある。アナタはどの街がトラウマに残っている?

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