■中盤の絶対的な憧れだった「はがねのつるぎ」! でも鉄系の防具を買うか悩む人続出
さて、最後は序盤から中盤にかけての憧れの武器でもある「はがねのつるぎ」だ。『ドラクエ1』から登場しており、価格も高い。だが、攻撃力もかなり高いので、購入できたらテンションも上がるもの。
多くのシリーズでは主人公や戦士タイプの仲間が装備できるので、「どうのつるぎ」に頼っていたプレイヤーにとって、まさに喉から手が出るほど欲しい武器といえる。
しかし「はがねのつるぎ」が登場する町だと、「てつのよろい」「てつのたて」「てつかぶと」といった優秀な“鉄系の防具”も数多く売られていることが多い。そのころには敵モンスターも強いので、防御力を先に上げようかが非常に悩ましいものだった。
「てつのたて」をとりあえず買ってしまうプレイヤーは多いだろうが、ここで「てつかぶと」を購入すれば一気に資金が不足してしまう。
お店の前で必死に計算している勇者一行って、町の人からしたら頼りないことこの上ないだろう。このジレンマは、どのシリーズにも共通で起こるものだった。
なぜか「はがねのつるぎ」を購入すると、これで主人公も一人前だ……と、なぜか感慨深いものが込み上げてくる。
ここで取り上げた武器や防具は序盤の冒険にぶち当たる悩みで、きっと分かる人には分かるものだろう。そして、これがまた『ドラクエ』シリーズの楽しみの一つでもある。絶妙にゴールドが足りないことで、もっと頑張って稼ごうと思わせてくれるのだ。
後半になればより高価で高性能の武器や防具が売られているのだが、耐性や呪文、特技でカバーできるので、やはり序盤のほうが買い物で頭を悩ます人が多いものだろう。