RPGの醍醐味のひとつに、敵キャラクターとの戦いがある。6月22日に最新作『ファイナルファンタジー16』が発売となった国民的RPGである『ファイナルファンタジー』の歴代作品においても、かわいくてペットにしたくなるようなものから、凶悪そうな見た目のものまで、様々なグラフィックのキャラクターが登場してきた。
その中でもプレイヤーに特に強い印象を与えるのは、戦っているだけで「イヤ~」な気にさせられるような見た目のヤバさをもっている敵たち。そこで今回は歴代『FF』より、戦うだけでもイヤな気分になってしまいそうな、見た目のヤバイ敵をいくつか紹介する。
■「オルカト」に「しょうたいふめい」
「オルカト」は、『FF5』とゲームボーイアドバンス版以降の『FF2』に登場しているモンスターだ。非常にグロテスクな外見をしているため、はじめて知ったという方は、グラフィックを見るだけでも戦うことすら放棄したくなるだろう。
その姿は、赤や茶色の肉塊のような体に、無数の目玉がついているデザイン。頭部や手足はなく、オルカトが一体何の生物なのかまったく検討がつかないのも気味の悪さを際立たせているだろう。そして、オルカトは複数で出没することが多く、そこもプレイヤーにインパクトを与えるポイントだ。
そんなオルカトだが、実は聖属性のモンスターだったりもする。そのため、エクスカリバーなどを使うと吸収されてしまうので注意が必要だ。
同じく『FF5』では、アンデッドではあるものの、名前の通り正体が分かっていないモンスター「しょうたいふめい」も不気味だった。
『FF7』『FF14』にも同じ名のモンスターが登場するが、『FF5』の大海溝で出会う「しょうたいふめい」は見た目がかなり奇抜で、ホラーゲームさながらのグロテスクなデザイン。骸骨、内蔵、芋虫、不定形の4種類おり、不気味さに拍車をかけている。
■ただならぬオーラをまとった「イン&ヤン」
『FF7』に初登場したイン&ヤンは、トラウマキャラともいわれているモンスターだ。エンカウント率の低さやその強さからボスと勘違いされることもある。
その見た目は、人間に似たフォルムになっているが、腕が非常に長く、羽のようなヒレが生えている。最大の特徴は、下半身が一つであるが上半身は二つの姿になっていることだろう。ちなみに、右上半身がイン、左上半身がヤンだ。
姿以上に恐ろしいのは、その動きだ。攻撃までに非常に時間がかかるゆったりとした動きの中に、左右や前後に不安定に揺れるモーションは不気味と言うほかないだろう。また、攻撃を与えると無表情のまま「ヤンはよろこんでいる」「ヤンは興奮している」といったナレーションが流れるのもプレイヤーに恐怖を与える。なるべく早くバトルから立ち去りたい“イヤ~”な敵だ。