ギルガメッシュにレオ将軍…歴代『ファイナルファンタジー』退場姿がかっこよかった愛すべき敵キャラたちの画像
画像はスーパーファミコン『ファイナルファンタジーV』(編集部撮影)

 日本を代表するRPG作品の一つである『ファイナルファンタジー』シリーズの最新作『ファイナルファンタジーXVI』の発売が6月22日に迫っている。ここまでヒットを続けてきた『FF』では壮大な物語を彩るキャラクターたちが何よりも魅力。それは主人公やその仲間たちだけではなく、ときには敵キャラも同じで、信念を持った粋な敵キャラたちの登場から「退場」はシリーズにとって欠かせない要素だ。

 そこで、今回は『FF16』の発売を心待ちにしている読者に向けて、歴代『FF』の復習ネタとして、「退場姿」がかっこよかった愛すべき敵キャラたちを振り返りたい。

■ 「このまま帰ったんじゃ、かっこ悪いまま歴史に残っちまうからな!」

 歴代『FF』でおなじみのキャラとなっているギルガメッシュ。『FF5』でギルガメッシュは、エクスデスの親衛隊長として主人公であるバッツたちの敵として現れる。作中では何度も対戦し、戦闘中に「源氏シリーズ」を盗めるということもあり、彼と会えることがプレイヤーにとってはうれしい要素だが、とにかく人間臭いキャラでよく喋る魅力的なキャラだった。

 ピンチになると「おれが悪かった」「4人でこられちゃ」「手も足もでないぜ」と反省したふりをしてヘイスト・プロテス・シェルを3重がけし、負けそうになると「急用を思いだしたぜ!!」などと捨て台詞を吐いて逃走する。それまでのFFには珍しかったお茶目なセリフの数々が人気の要因といえるだろう。

 しかし、ただお茶目なだけではないのがギルガメッシュ。彼はエクスデスの怒りを買い次元の狭間に飛ばされたのち、再会したバッツたちと友人のように語りあったあと元の世界に戻った。かと思いきや、最後は「もののふ」らしく「まにあった! このまま帰ったんじゃ、かっこ悪いまま歴史に残っちまうからな!」と、バッツたちとネクロフォビアとの戦いに乱入。そして、最後はバッツたち1人ひとりに言葉を贈ったのち、自爆してネクロフォビアを道連れにしたのだった。彼はその後、他のナンバリングタイトルの世界線に現れているが、バッツと決着をつけるために今も次元の狭間で旅を続けているのだろう。

 歴代『FF』史上、類を見ない愛すべき敵キャラではないだろうか。彼のBGM「ビッグブリッジの死闘」が流れるとテンションが上がってしまうのは、筆者だけではないだろう。

■人格者ながら悲惨な最期を迎えた敵将軍

 敵キャラでありながら、尊敬してやまないのが『FF6』に登場するレオ将軍ことレオ・クリストフだ。ガストラ帝国に忠誠を尽くす将軍。有能かつ人格者で、兵士たちからの信頼も厚い。敵国との戦いにおいても正々堂々とした戦いを心がけ、卑怯で卑劣な作戦を嫌っていることから、反帝国組織からも良識的な人物と見なされている。

 ガストラ帝国の人造魔導士であるケフカが敵国・ドマの飲み水である川に毒を流して大量の人々を毒殺した事件が発生した。この際、レオ将軍は本国に呼び戻されていたため、この毒殺事件について関わっていないものの、和平の際にはドマのサムライであったカイエンに謝罪するなど高い人間性が随所に描かれている。

「こんな上司がほしい」と思うほどのかっこよさをもったレオ将軍。ケフカによって悲惨な最期を迎えたことで、より彼の退場を惜しむプレイヤーが多かったのではないだろうか。

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