■フジタ一押しの柔道ゲーム『燃えろ!! 柔道WARRIORS』
そんななか、ファミコンを知り尽くした私フジタが、一押しするマイナースポーツゲームを最後にご紹介いたします。格闘系スポーツゲームといえばプロレスゲームが多い時代に出ました、柔道ゲーム『燃えろ!! 柔道WARRIORS』(1990年、ジャレコ)です!
実際の柔道は日本ではメジャースポーツですが、ファミコンではこれ1作のみなのでどマイナーです。ディスクカードでも、同メーカーから『ビッグチャレンジ!柔道選手権』なるゲームが出ていますので、ジャレコさんには並々ならぬ思い入れがあるのでしょうか。
今作のゲームの目的は、世界各地で修行を積み、最終的にオリンピックで優勝すること。その過程での選手の成長や、各地の猛者を倒すことでその選手の必殺技を習得できることなど、柔道ではあるものの、まるで『ロックマン』のようなパワーアップ要素が面白く、やりごたえがあるゲームです。
そして単純に殴って蹴ってのアクションゲームではなく、警告、有効、一本など、柔道にのっとって勝ち負けが判定される点も新鮮でした。
プロレスや相撲のゲームもそうですが、基本的には連打になりがちです。ボタンが2個のみだったファミコンでは、さまざまな技を思い通りに出すことは難しく、単に連打が早いほうが勝ちとなると、競技関係なく連打ゲーになってしまいます。
この『柔道WARRIORS』の操作方法は、ボタン連打でゲージを上げて、Bボタンで技をかけるというのが基本プレイ。連打からのタイミングで技かけとなっているので、慣れてくると必殺技が決まる爽快感も味わえる、とても楽しめる良作でした。
しかし当時プレイしていた人は皆無。クリアまでとなると相当厳しいですが、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
と言った具合に、今回はファミコンで発売されたマイナースポーツゲームを紹介しましたが、ファミコンディスクシステムやスーパーファミコンも入れると、もっともっとマイナーなスポーツゲームもあります。それはまた別の機会に。