現在コミックスが102巻まで刊行されている尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』(集英社)。同作は6月27日発売の『週刊少年ジャンプ』から1か月の休載に入っており、7月25日発売号から物語が最終章に突入することが発表されている。
7月22日には連載開始25周年を迎え、8月6日には最新映画『ONE PIECE FILM RED』の公開も控えるまさに“ワンピ祭り”状態の中、初期からのファンに高く評価されているゲームボーイ用RPG『ONE PIECE 幻のグランドライン冒険記!』が6月28日で発売から20周年を迎えた。
2002年6月28日に発売された同作は、2001年のゲームボーイ用ソフト『ONE PIECE 夢のルフィ海賊団誕生!』の続編。シュミレーションRPGだった前作から、コマンド選択式のRPGへと変更されたことでより遊びやすい作りとなった。ストーリーは原作のローグタウン編からドラム王国編までを基本に、アニメオリジナルストーリーの「千年竜編」や映画第一作である劇場版『ONE PIECE』の内容を盛り込んだものだが、過去に登場したサブキャラや敵キャラまでも仲間にできる「夢のパーティ」が作れるのが何よりの魅力だった。
■「シャンクス」と「ミホーク」最強キャラを使える嬉しさ
サンジやウソップといった麦わらの一味のメンバーだけでなく、ミス・ゴールデンウィークやMr.3やアルビダといったキャラまで仲間にでき、おまけにそれぞれの必殺技や合体技まであった。
この「夢のパーティが組める」というシステムは前作『夢のルフィ海賊団誕生!』から引き継がれたものだが、原作の物語がグンと進んだおかげで登場キャラも大幅に増え、前作には登場しなかったシャンクスとミホークなどといった強キャラがプレイアブルキャラとして使えるようになっていたのが熱かった。
今でこそ詳細な情報が分かってきているシャンクスやミホークの2人だが、当時は謎の多いキャラでしかなかった。ミホークにいたっては、暇つぶしで海賊船を真っ二つに叩き切る、激ヤバキャラの印象。そんなキャラが使えるというのは、強くてかっこいいキャラが好きな子ども時代には、うれしかったものだ。
ただシャンクスとミホークを仲間にするまでの道のりは果てしなく長く、通信対戦で100勝することでシャンクスを、100敗することでミホークが使えるようになる。これが結構厳しい。これを乗り越えて仲間にできたときのうれしさはひとしおだったが、もう少し条件をゆるくしてほしかったというのが正直な感想だ。