■バレーボールのあらゆる動作を完全再現!
ディスクシステムはスポーツゲームにも大きな影響を与えた。1986年7月21日発売の『バレーボール』は、本物のバレーボールを見事に再現したゲームだった。サーブ、レシーブ、トス、スパイク、さらにはクイックやフェイントまで再現されている。その分だけ操作はやや複雑だが、練習すれば苦ではなくなる。
この時代のバレーボールはサイドアウト制。サーブ権を持っていないチームが攻撃を成功させても、サーブ権が移るのみで得点にはならない。従って、現代のラリーポイント制バレーよりも試合時間が長引きやすく、「ひたすらボールをつなぐプレー」がモノを言う。ゲームの『バレーボール』でも、両チームの実力が拮抗していると長時間プレーを余儀なくされる。最悪、いつまでたっても終わらない!
『バレーボール』は、日本ではディスクシステムのみのリリースだった。ゆえに「誰しもがこのソフトをプレイしていた」というわけではないが、ディスクライターでの累計書き換え回数は第2位。不動の人気ソフトになったのだ。現在ではNintendo Switch Onlineに収録されている。