■真犯人を追い詰めてもなお、後味の悪い結末
ホラーハウス殺人事件が子ども向けではない理由は、残虐な表現だけではない。このゲームでは正しい推理をしたうえで真犯人を選ぶことでトゥルーエンドに、推理を間違えてしまうとバッドエンドを迎えてしまうが、真犯人を追い詰めた後の後味の悪いストーリー展開も特徴的だ。
ネタバレになってしまうが、「ホラーハウス殺人事件」の犯人の殺害動機は「意中の相手が自分に振り向いてくれなかったから」というもの。トゥルーエンドで語られる話では、被害者も真犯人を想っていたことが判明する。
こんな衝撃的なストーリー展開が続く『地下遊園地殺人事件』だが、グラフィックもゲームバランスも良く、『コナン』初のゲームとしてはかなり良作。最近は名探偵コナンのゲーム化作品が少ないうえに、推理ゲームではないジャンルのゲームが多数出ている。また『地下遊園地殺人事件』のような骨太な推理ゲームをプレイしてみたいところだ。