ファミコンソフト『スクウェアのトム・ソーヤ』子どもたちが震えた…RPG史きっての反則技をもつ最悪敵「ふこうむし」とは?の画像
画像は1ファミコン用ゲーム『スクウェアのトム・ソーヤ』(編集部撮影)
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 どうも、ヤマグチクエストです。11月30日は、1989年にファミコン用ソフトとして発売されたRPG「スクウェアのトム・ソーヤ」の発売記念日です。みなさんは、本作をご存知でしょうか?

 マーク・トウェインの小説『トム・ソーヤーの冒険』を題材にしており、相棒のハックルベリー・フィン(通称:ハック)やマドンナのベッキーなど、原作に登場するキャラクターたちと一緒に冒険できるRPGなので、原作が好きな方にはぜひチェックしていただきたい作品。

 ちなみに、タイトルに「スクウェア」と入っているのは誤りではなく、本作が発売される前にセタから同年2月に「トム・ソーヤーの冒険」というゲームが発売されていたので、混同を避けるためにつけられたといわれています。

 先ほど、原作ファンにはぜひチェックしていただきたいなどと言いましたが、実はこんなことを言っておいて私は「トム・ソーヤー」自体を「スクワエアのトム・ソーヤ」をプレイするまで知らず、ゲームの後で原作を読み、「意外と原作に忠実だったんだ!」となりました。

冒険心いっぱいの『スクウェアのトム・ソーヤ』の説明書

 当時は1986年発売のドラクエ、1987年発売のFFなど、RPGが日本で流行り始めていたころで、1989年にもなるとゲーム業界にはさまざまなRPGが登場していました。いろんな天才たちが新しいRPGを作ろうと躍起になっているなかでも、それをあざ笑うかのような遊び心満載の『スクウェアのトム・ソーヤ』はとくに異彩を放っていたと思います。当時の雰囲気を知らない人が、今本作をプレイしたとしても「すごい新しいことやってんな!」と感じていただける、そんな斬新な作品でした。

 ということで今回は、そんな斬新なRPG『スクウェアのトム・ソーヤ』について語っていこうと思います。

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