■ファミコン時代には無い機能に頼りきり
ゲームオーバーで1面からやり直す必要がなくなったことで、プレイ効率は大幅にアップ。階下のマッチョを誘導し、ハシゴから引き離し、下に降りて爆弾で倒す。あるいはスキを突いて戦闘自体を回避する。例のアパートに何度も突っこみ、私はマッチョたちとの壮絶な死闘をくり広げた。
それから十数回以上死んで、ようやくアパートを抜け出すことに成功。その先は上下する床のギミックが中心。出てくる敵も鳥くらいで安心していたが、最奥のエリアまでたどり着くと、1面の最後で見たような大男が2人も待ち構えていた。
しかも、こちらは一度ダメージを受け、鎧を失ったアーサーはパンツ1枚しかはいていない。この状況で、かつ1体だけでも手こずった相手が2人とあっては、当然まともに戦えるはずもなく、緩急のついた突進やジャンプの前に何度も巻き戻しを余儀なくされた。
巻き戻し機能に頼りすぎたせいで、動きに精彩を欠いていたことが大きかったのかもしれない。おそらく1面でレッドアリーマー相手に立ち回っていた、1回ダメージを受ければ即アウトだった頃のほうが集中していたに違いない。その後も試行錯誤をくり返したが、深夜の頭では考えも巡らず、2面突破を前に断念してしまった。
今回は残念ながらクリアできずに終わったが、いちゲーマーとしては記事外でクリアできるようこっそり練習したいところ。そしてファミコン時代の伝説の高難易度ゲームという評判は、間違いなく事実だと実感した。
ちなみに、今回筆者が利用した「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」は、Nintendo Switch Onlineの加入者であれば、誰でも無料で遊べる。私と同じようなファミコン世代じゃない方にも、ぜひ『魔界村』の難しさをその身で味わってみてほしい。