■多彩なモードで夢中になれる野球ゲーム

 第1位(26%)に選ばれたのは、“パワプロ”の愛称でおなじみの「実況パワフルプロ野球シリーズ」(コナミデジタルエンタテインメント)。1994年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『実況パワフルプロ野球'94』が初代にあたり、最新作『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』までコンスタントにシリーズ作品がリリースされている。

 2頭身の愛らしいデフォルメキャラを操作する野球ゲームながら、ゲームシステムはかなりリアル寄り。とくに打撃時はミートカーソルを上下左右に動かし、相手が投じた球種に合わせて狙いを定めるバッティングシステムを採用。かなり特徴的な操作感だが面白い。

 また、パワプロシリーズといえば恋愛ゲーム風の選手育成が楽しめる「サクセスモード」もおなじみ。このモードだけでも単体ソフト並みのボリュームがあり、選手を育成しながらシナリオを楽しむゲームシステムは斬新だった。

 そして、もう1つ忘れられないゲームモードが「栄冠ナイン」だ。『実況パワフルプロ野球2014』から実装されたサクセスモードの一種で、プレイヤーが高校野球の監督になって甲子園優勝をめざすという内容。試合が始まると監督であるプレイヤーにできるのは指示を出すことのみ。手塩にかけて育て上げた選手たちを見守り、年度が変わるときには期待の新入部員をスカウトしてくるシミュレーションゲーム風のこのモードにハマった人も多いことだろう。

 そんな「パワプロシリーズ」が一番好きという人からは「個性豊かなキャラクターが魅力的」(28歳・男性)、「なんと言っても実況があるのがすごい」(38歳・男性)、「野球ゲームに革命を起こした」(31歳・男性)、「サクセスで育てた選手でプレイするのが楽しい」(37歳・男性)、「ファミコンのベースボールから入った世代なので、パワプロを初めてやったときは感動した」(48歳・男性)などの意見が寄せられていた。

 今回のランキング結果の4位以降には、ファミコン世代にとって感涙モノの懐かしいタイトルが続々ランクインしている。やはり子どもの頃に遊んだスポーツゲームは、それだけ鮮烈な記憶として残っているのかもしれない。

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