スーファミソフトの個人的“最高傑作” 『カオスシード』は生まれるのが早すぎたタワーディフェンスだった!?の画像
スーパーファミコン版『カオスシード ~風水回廊記~』(編集部撮影)
『カオスシード』懐かしのゲーム画面

「無人島に1つだけモノを持っていけるなら、何を持っていく?」
 そんな言葉遊びをしたことはないでしょうか。ガチなサバイバル道具を挙げる人もいれば、無人島で時間をつぶすための本やマンガを挙げる人もいることでしょう。ゲームファンならばこれをゲーム限定にして、何を持っていくかと議論した経験の一度くらいはあるのではないでしょうか。筆者もそんな話題に参加したことがありますが、真っ先に挙げる1本は今も変わっていません。それがちょうど今から25年前の今日、1996年3月15日に発売されたスーパーファミコン用ソフト『カオスシード ~風水回廊記~』(タイトー)です。

スーパーファミコン『カオスシード』タイトル画面

 当時は、プレイステーションセガサターンによる次世代ゲームハード戦争時代の真っ最中で、スーファミは発売ソフトの本数も減少傾向でした。旧世代機となってしまったスーファミですが、逆に言えばハードを知り尽くした開発者がスペックと機能をフル活用してゲームを製作できた成熟期で、注目度こそ低いものの「傑作」と呼べるゲームがいくつも登場した時期でもあります。

 そんな中で生まれた『カオスシード』は、形容しようにもたとえとなるゲームが思い浮かばない、これまで見たことのないような怪作であり傑作でした。

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