かつてはコンシューマー、アーケードを問わず人気のゲームジャンルだった「シューティングゲーム」。ファミコン世代の人なら一度くらいは『ゼビウス』(ナムコ)や『グラディウス』(コナミ)といった名作シューティングを遊んだ経験があるのではないでしょうか。そんなシューティングゲームでは、いつしか自機のパワーアップが当たり前になり、クリアには欠かせない要素に。自機を最強状態までパワーアップさせたときの“無双感”“爽快感”といったものは醍醐味でもあります。そこで今回は、個人的に「自機の最強状態が印象深い」ファミコンのシューティングゲームをピックアップし、振り返ってみたいと思います。
■シューティングと言えば「コナミ」の時代
ファミコンでは幅広いジャンルで名作ソフトを輩出したコナミは、もちろんシューティングのジャンルでも超一流。『グラディウス』を筆頭に『ツインビー』や『沙羅曼蛇』『パロディウスだ!』など、数々の傑作シューティングを生み出しました。
『グラディウス』には通称“コナミコマンド”と呼ばれる隠しコマンドが存在し、即座に自機を最強状態にできる裏技は有名。ファミコン世代なら「上・上・下・下・左・右・左・右・B・A」のコマンドが体に染みついている人も多いはず!?
そんなコナミのシューティングの中で、最強までパワーアップしたときに格別な思いを抱いてしまうのがファミコン版『グラディウスII』です。アーケードのシューティングゲーム史に輝く超傑作『グラディウスII GOFERの野望』の移植作品で、「ファミコンの限界を超えた」と言われるほどの出来の良さ。アーケード版に比べたら当然見劣りする部分や変更点はあるのですが、グラフィック、BGMのどれをとっても当時のファミコンゲームの頂点だったと個人的には思います。
ファミコン版『グラディウス』では最大2個、『沙羅曼蛇』では3個までだったオプションの数が、ついに『グラディウスII』ではアーケード版と同じMAX4個を実現。自機ビックバイパー全体を包みこむバリア「フォースフィールド」に加え、『沙羅曼蛇』同様のドリル状の太いレーザーが採用されています。
オプションが4つになったときはファミコンの性能の限界もあって画面がチラついたりするのはちょっと残念ではありましたが、それでもフル装備の最強状態になったビックバイパーはたまらなくカッコよかった! 私はどヘタだったのでその状態でも死んでしまい、リカバリーはメチャクチャ困難でしたが……。