■ハドソンを代表するSTGの傑作
自機が最強状態になったときの「気持ち良さ」で言うなら、個人的には『スターソルジャー』を推したいです。同作はハドソンのシューティングで、ハドソンが開催していたゲーム大会イベント「全国キャラバン」の公式ソフトにも採用。当時『コロコロコミック』(小学館)などでも大々的に取り上げられ、あの高橋名人がハドソンスティックで華麗にスーパープレイを披露していたのが印象深いゲームです。
ステージ上の「P」マークの建造物を破壊することでパワーアップアイテムが出現。これを取ることで自機「シーザー」は強化されていきます。3段階強化すると突然BGMが変化して、シーザーは「5方向ビーム+バリア」という最強状態に進化。この状態をいかに長く維持できるかがハイスコアを狙うコツでもありました。
とはいえ、私はスコアアタックを挑むほどの腕はなく、最強状態のバリアが防いでくれるのは敵の弾のみ。しかも弾が当たってしまうと5方向のショットが3方向にパワーダウンしてしまうオマケつきです。
なのでパワーアップ状態でも“無双”とまではいかないのですが、自機が最強状態になったときのBGMが聴きたくて何度もプレイしてしまう謎の中毒性が……。あの曲を聴くと、なぜかテンションが上がってしまうのは私だけでしょうか!?
パワーアップアイテムを3つ取るだけで最強になるというお手軽さに加え、隠しアイテムや隠し要素も満載。『スターソルジャー』には、それまでのシューティングゲームにはなかった「子ども心をくすぐる部分」が多く、とても魅了されました。
そして今回は紹介できなかったゲームの中にも最強状態で爽快感が得られる名作シューティングはたくさんあり、『ザナック』『ガルフォース』『もえろツインビー』あたりもすごく迷いました。ファミコン世代の方にとって、最強状態が印象深いシューティングゲームといったらどんなタイトルが挙がるのか気になりますね。
(ふたまん編集部)