■「ホラー映画」の雰囲気が漂うボスバトル

 クリアを阻むのは、ザコ敵や足場の悪いエリアだけではありません。当然ボスもかなりの強さを誇り、シモンの行く手を阻みます。出現するボスは1面が大コウモリ、2面はメデューサ、3面はミイラ男、4面はフランケンシュタインなどで、今思えばホラー映画の題材にもなったモンスターが多いですね。そう言えば『悪魔城ドラキュラ』のタイトル画面は映画のフィルム調のデザインになっていて、どことなくホラー映画っぽい雰囲気が漂います。

 個人的に一番強いボスだと感じたのは、ラスボスのドラキュラではなく5面のボスの“死神”。ドラキュラはある程度パターンを覚えて対処できるのですが、死神との戦いでは不規則に飛んでくる鎌が非常にやっかい! ドラキュラの元にたどり着く前に、何度ヤツの前にひざを屈したことか……。自分の場合、このゲームに十字架がなければクリアできなかったんじゃないかと今でも思います。

個人的に一番嫌いだったボスの「死神」

 そんな感じで攻略にはかなり手こずったものの、何度もチャレンジしているうちに私でもクリアはできたので、ある意味絶妙なバランスだったのかも!? クリアできた一因としては、ディスクシステムならではのセーブ機能の存在が大きかった。電源を切ったら最初からやり直しになるファミコンゲームが多い中、別の日に続きから再チャレンジできたのはありがたかったですね。

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