ファミコン時代に生まれたゲームタイトルがその後も着実に続編を積み重ね、現在まで続いているシリーズというのはそれほど多くはありません。そんな選りすぐりの人気シリーズのひとつに、海外のファンも多い『悪魔城ドラキュラ』シリーズがあります。ちょうど明日で34年目を迎える1986年9月26日は、その記念すべきシリーズ第1作目『悪魔城ドラキュラ』(コナミ)がこの世界に“目覚めた”日でした。
『悪魔城ドラキュラ』は、同年に発売されたばかりのファミコンの周辺機器「ディスクシステム」用のソフトとして登場(のちにカセット版も発売)。コナミのディスクシステム初参入ソフトになります。ディスクカードは86年当時のファミコンカセットより容量が多く、価格もリーズナブル。
さらに同年12月からはおもちゃ屋やゲームショップに設置されたディスクライターにて『悪魔城ドラキュラ』が書き換え可能になり、なんと500円で『ドラキュラ』が遊べるように。当時ものすごく画期的なシステムでしたね。
■ムチをメインに戦う主人公が珍しかった時代
本作の主人公は、ドラキュラを封じる力を持つ一族の青年、シモン・ベルモンド。ドラキュラ復活の報を受けたシモンが、単身ドラキュラ城へと乗りこんでいくというストーリーです。
そんなシモンのメイン武器は、なんとムチ! 今では割とポピュラーになった武器かもしれませんが、当時はムチを扱うゲームキャラ自体が珍しく「ムチって強いの?」なんて思っていました(実際にはかなり凶悪な武器だそうで……)。
ちなみにシモンくんのムチは、パワーアップすると分銅のついた鎖のムチになり、さらに射程が伸びたりもします。これに加えて、斧や聖水、十字架といった、いかにも魔物に効きそうなサブウェポンを駆使して、ドラキュラ退治を行います。