■ザコ敵に振り回され理不尽な死の連続……
このゲームは全6面の横スクロールアクション。「えっ、それだけなの?」と思うかもしれませんが本作の難易度は相当高く、かなり歯ごたえがあります。もっとぶっちゃけると初見プレイでのクリアは相当厳しく、何度も死んで攻略法を探っていく、いわゆる「死にゲー」と言えるかもしれません。
私の場合一番死因で多かったのは、おそらく落下死。本作は体力ゲージ制なので、敵に数回触れた程度ではやられないのですが、床の穴や水辺に落ちてしまうと即死します。そしてジャンプが必要な場所の加減が絶妙で、足場ギリギリに踏み切らないと届かない場面が続出。このジャンプの間合いを覚えるのに一苦労しました。
しかも、本作のやっかいなところはそれだけではありません。進路をジャマするかのように上下しながら飛んでくる首だけのメデューサやコウモリなどに当たってしまうと、シモンの体が大きくノックバック。体が後ろに弾かれたところに床や足場がないと、そのまま落下死してしまうのです。
個人的には、このザコ敵にちょっと触れただけで即死に追いこまれるのにカッカさせられたのが、当時の記憶として残っています。今回試しにプレイしてみたのですが、やっぱり敵に当たっての転落が一番の鬼門。発売から34年たった今でも同じ箇所で詰まってしまう自分がいました……。
ちなみに、だいぶ後に発売されたカセット版では、敵に当たってもシモンの体が後ろに跳ねない「EASYモード」が追加。それを考えると、やはりあのノックバックは『悪魔城ドラキュラ』の難易度を引き上げる大きな要因だったんだなぁと、しみじみ思ったものです。