■3つのオプションが友情破壊を招く!?
ファミコンの『沙羅曼蛇』はアーケード版と同様に2人同時プレイが可能ですが、オプションの数は2人合計で3つまでとなります。そして個人的には、この「3つまでのオプション」というのが問題になりました。
要するに2人同時プレイでは先にパワーアップしたほうが、より多くのオプションを装備可能ということ。『グラディウス』シリーズにおけるオプションの存在は、攻防一体の最重要装備と言っても過言ではありません。「殺られる前に殺る」が攻略の基本であるシューティングゲームにおいて、火力の低さは死に直結します。
その結果、友達と2人同時プレイを行うと、かなりの頻度で「オプション争奪戦」に発展し、パワーアップカプセルを奪い合う事態に。挙げ句、敗れたほうが必然的に先にゲームオーバーになることが多く、1人だけが遊び続けるという後味の悪い結末を迎えてしまうのです。
せめてアーケード版と同じ最大4つなら仲良くオプションを2個ずつ分け合うカタチもとれたのですが、3つだと必ず格差が生じます。お互い自制の効かない年頃だった私の周りでは「沙羅曼蛇の同時プレイはやめておこう」という暗黙の了解が生まれたのは、発売からそう遠くない日のことでした。