子どもの頃、透き通っていたり、キラキラ光る文房具やおもちゃに心をひかれた記憶はないでしょうか。意味もなくそうしたモノを集め、誰かに自慢したくなったことを覚えています。そんな私にとって、1987年9月25日に発売されたファミコン版『沙羅曼蛇』のテレビCMは衝撃でした。なんと、ファミコンのカセットが青く透けていたのですから……そのコナミ発の傑作STGの発売から、明日でちょうど33年目を迎えます。
当時ファミコンのカセットと言えば黒がベースで、黄色や水色など色のついたものもありましたが、基本的にはただのプラスチックでした。しかし、『沙羅曼蛇』のカセットは中身が透けて見える「スケルトンカセット」。中の基板までしっかりと確認できたのです。
昨今のゲーミングパソコンのように光ったりすることはないですが(ごく一部が光るカセットはありましたね)、これまでのカセットとは明らかに違うインパクトと存在感がありました。後にも先にも、ファミコンのスケルトンカセットは『沙羅曼蛇』ただ1本だけで、それだけに印象に残っている人も多いことでしょう。