■なんだか近寄りがたい雰囲気……? でも、それが魅力!

『女神異聞録ペルソナ』より

 ではまず簡単にあらすじからご紹介いたします。主人公は聖エルミン学園に通う高校2年生。この学園がある御影町には10か月ほど前から「セベク」というなんだか怪しい企業が進出してきていました。

 そんなある日、文化祭の準備中に主人公はクラスメイトたちと「ペルソナ様」という遊びをします。これは教室の隅に1人ずつ立ち、「ペルソナ様、ペルソナ様、おいでください」と言ってから、もう1人の隅に立っている人に向かって歩いて、その人の肩を叩く、という行為を繰り返すというものです。

 この儀式じみた遊びをしたところ、その場にふっと白い服の少女が現れます。その瞬間、主人公とマーク、なんじょうくん、ゆきのさんの4人に電撃が走り倒れてしまいます。

 主人公が気がつくとそこは不思議な空間で、フィレモンと名乗る仮面の男から自分の名前を名乗るように言われます。メタな話をすると、ここで入力した名前がプレイヤー名になります。あだ名で読んだり、名字で読んだり、キャラによって呼び方を変えてくれるので、じっくり考えましょう。

 その後、保健室で目が覚めた主人公は駆けつけた担任・高見冴子先生から病院に行くように言われ、同じく電撃を受けた3人とともに検査と体が弱く1年ほど入院しているクラスメイト・園村麻希のお見舞いをするために病院へ向かうことにします。

『女神異聞録ペルソナ』より

 ここから急展開。病院で見舞いの最中、園村麻希の容態が悪化してしまい、4人は病室から外に出されてしまいました。心配して外で待っていると、病院全体が大きな地震が発生します。マークが「大丈夫か!?」と園村麻希がいるICUの扉を開くと、そこから先はただの壁で部屋はなくなっていました。その刹那、下の階から悲鳴が聞こえ、駆けつけてみると「亡くなったはずの患者」たちが動き回っていたのでした……。はたして、この世界で何が起きているのか……。

 これが物語冒頭です。ここから、主人公たちが少年少女ならではの葛藤や、仲間同士のつながりから様々に成長していく、まさに「ジュブナイルRPG」と冠するにふさわしい展開が待っています。

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