■やりこむほどに感じる『忍者くん』らしさ
AIの思考ルーチンが絶妙で、ていねいに気絶を狙って敵を倒していく『忍者くん 魔城の冒険』や『忍者じゃじゃ丸くん』と比べると、強引にでもゴールさえすれば良い『じゃじゃ丸の大冒険』はやや大味に感じるかもしれません。実際、忍法系のアイテムを入手したら、一目散にゴールを目指すのが無難な攻略法なのは間違いない。
ただ、やりこめばやりこむほど『じゃじゃ丸の大冒険』に登場する個性豊かな敵キャラクターに感心させられるのも事実。手裏剣を複数回当てないと倒せない敵、気絶させることはできるが倒せない敵、接触するだけでミスになる敵など、前作をはるかに上回るバリエーションが存在するのです。
それでいて『忍者くん』『忍者じゃじゃ丸くん』シリーズならではの「敵との衝突判定」があるゲームなので、ジャンプ中に敵と接触して落下死といった不幸も起こってしまう。それが『じゃじゃ丸の大冒険』の面白さであり、難易度を高めている要素だったりもします。
たとえ敵キャラに対しては絶対無敵の忍法発動時でも、爆弾と落下死からは逃れられないように、『じゃじゃ丸の大冒険』には気が抜ける場面がとても少ない。かといって絶対クリアできないレベルかと言えば、何度かやりこめば突破できる絶妙なバランスなのがニクイ!
そんなプレイヤーの根気が試される部分は『忍者くん』や『忍者じゃじゃ丸くん』に通じる部分があります。それだけに1周20ステージをクリアしたときの達成感はハンパじゃないので、『忍者くん』や『忍者じゃじゃ丸くん』が好きだった人や、アクションゲームに自信のある方にはぜひとも挑戦してみてほしいゲームですね!
(ふたまん編集部)