■『忍者くん』ファンも満足する敵ラインナップ?

 ファミコンで発売された順でいうと『忍者くん 魔城の冒険』(1985年5月)、そのスピンオフ作品の『忍者じゃじゃ丸くん』(1985年11月)ときて、この『じゃじゃ丸の大冒険』(1986年8月)は3作目。最初の『忍者くん』を遊んだファンにとって印象深い敵といえば、やはり序盤の強敵「ダルマ」ではないでしょうか。

 そのダルマは前作『忍者じゃじゃ丸くん』には登場しませんでしたが、この『じゃじゃ丸の大冒険』で復活。以前ほどの強さは感じられないものの、『忍者くん』好きの自分にとってはなんだかうれしい再会でもありました。

『忍者くん』では初心者キラーだったダルマ

 それと敵といえば『じゃじゃ丸の大冒険』は、途中で妖怪軍団の巨大なボスとの一騎討ち(敵が2人の場合もある)が待っています。ですが、このボス戦はボーナスステージのような扱いなのか、負けても残機は減らずに次のステージに進める。それに、実際のところ通常ステージのほうがはるかに歯ごたえがあるので、ここまでたどり着いた人ならさほど苦戦しないかも!?

 さらに10面おきに現れる大ボスのなまず太夫も頭身が上がって図体が大きくなり、若干気持ちの悪いビジュアルに……。前作では2頭身の愛らしい(?)キャラだっただけに、初めて見たときはそのギャップに衝撃を受けた記憶があります。

 このなまず太夫戦では、じゃじゃ丸くんはガマパックンの背に乗り、パックンの口から放つ炎で戦うことになります。撃破したら連れ去られたさくら姫と再会するのですが、二人が巨大なガマガエルの上でランデブーするシーンはどことなくシュール……。

 ちなみに『じゃじゃ丸の大冒険』で個人的にもっともやっかいだと感じた敵は、公園ステージに登場する「ハチ(蜂)」。放っておくとずっと追尾してくるうえに、触れてもミスにはなりませんがしびれて一時的に行動不能に。他の敵と一緒に出てくると、これほどウザい敵はいませんでしたね。

ハチにハメ殺されることも珍しくない……
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4