■まさしく「伝説」となった超名作RPG!

 そして第1位(24.5%)に輝いたのは、『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』(エニックス/1988年発売)。ドラクエ1、2とつながる「勇者ロト」や、舞台となった「アレフガルド」の秘密が明かされることになる「ロトシリーズ」三部作のラストを飾った作品。同作からバッテリーバックアップ機能が搭載され、ゲーム再開時の「復活の呪文」に悩まされる心配がなくなったのも朗報だった。

 主人公以外の仲間は「ダーマの神殿」で転職させることができ、好みのパーティ編成が自由に行えるのも楽しい要素に。転職するとレベルは1に戻るものの、それまで覚えた呪文は転職後も使えたため、「回復呪文を極めた戦士」なども作成可能。これがゲーマーの心をつかみ、ゲームのやりこみを加速させたに違いない。

 この『ドラクエ3』は発売前から大きな話題となり、店舗には長蛇の列ができるほどの人気ぶり。発売直後はかなり入手困難で、別のファミコンカセットとの抱き合わせ販売で泣く泣く購入した人もいた。挙げ句、ソフトの恐喝や窃盗事件が発生するほどの社会問題になり、学校や仕事をサボってプレイに没頭する人も珍しくなかった。

■少数派意見にも「キラリと光る」名作がズラリ!

 このランキングでは、6位に入ったのは『ドラゴンクエスト2 悪霊の神々』で、6位までの上位4本を「ドラクエ」シリーズが占めるという結果に。どちらかと言えば、興味深いのはそれ以降のランキングで、コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手がけた任天堂の名作RPG『MOTHER』を始め、『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』『天地を喰らうII 諸葛孔明伝』『里見八犬伝』『魍魎戦記MADARA』『川のぬし釣り』『女神転生2』『スウィートホーム』『サンサーラ・ナーガ』などを推す声もあった。

 ファミコンの発売から37年たった今でも、当時遊んだファンにとっては忘れられないゲームがたくさんある様子。あらためてファミコンが生み出した影響力のすごさを思い知らされる結果となった。

 

■2020年上半期「ファミコン関連ランキング記事」注目度TOP3結果

1位:国民的RPG同士の一騎打ちに意外な刺客?「一番好きなファミコンRPG」ランキング(6/19)
2位:意外な用途も! 現実世界で使ってみたい「ドラクエの呪文」ランキング(6/3)
3位:アリーナ、ホイミン、トルネコ…祝30周年『ドラクエ4』好きなキャラランキング(2/10)

(ふたまん編集部)

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