■「歴史」と「ファンタジー」SLGの代表格が激突
続く第2位(12%)にランクインしたのは、光栄の人気シリーズ『信長の野望』だった。歴史シミュレーションというゲームジャンル自体『信長の野望』シリーズが初プレイという人も多いのかもしれない。パソコンで大ヒットした『信長の野望・全国版』が1988年にファミコンにも登場。1990年に『戦国群雄伝』、1991年には『武将風雲録』がリリースされている。
戦国時代の大名になって全国統一を果たすことが目標で、合戦は戦略シミュレーション仕立て、通常時はコマンド選択式で内政を行う内容だった。ファミコン2作目となる『戦国群雄伝』からは配下の武将まで登場するようになり、歴史ファンも納得の充実ぶり。ハードがファミコンだけにコンピュータの思考時間が長いことを除けば、素晴らしい移植作品だった。
ちなみに、この『全国版』『戦国群雄伝』『武将風雲録』のBGMを手がけたのは、『マクロス』シリーズなどのアニメ楽曲でも知られる作曲家の菅野よう子氏だ。
そして第1位(17.5%)となったのは、任天堂が贈るシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム』シリーズだった。昨年7月には最新作の『風花雪月』がNintendo Switchで発売された超人気シリーズだが、ファミコンではシリーズ1作目にあたる『暗黒竜と光の剣』(1990年)と2作目の『外伝』(1992年)が発売されている。
『暗黒竜と光の剣』発売時にはファイアーエムブレムの壮大なテーマ曲を独特の歌詞で歌い上げるテレビCMが放送。歌詞にあった「手ごわいシミュレーション!」のフレーズ通り、その難易度の高さは筋金入り。基本的には一度死んだ味方はたとえ主要メンバーであろうと蘇らず、けして育成をおろそかにできないゲーム性だった。
それだけに歯ごたえのあるシミュレーションを求めていたファンから大好評で、いまだに根強い人気を誇る。また、ストーリー性のあるシナリオや戦闘アクションのクオリティの高さに対する評価も高かった。
それから惜しくもトップ5には入らなかったが、個人的に大好きだったナムコの作品や『ベストプレープロ野球』を始め、数多くの名作SLGもランクインしている。興味のある方は全ランキング結果のほうも合わせて見てほしい。
(ふたまん編集部)